618: Paul McCartney / No More Lonely Night

「ロンリー」つながりでこの曲を。
1960年代はビートルズ、1970年代はウイングスで、ロックシーンを牽引したポール・マッカートニーも、さすがに1980年代に入ると、かつてのパワーは影をひそめていました。
大ヒット曲は出していたのですが、「エボニー・アンド・アイボリー」、「セイ・セイ・セイ」といった、「大物とのデュエット」という話題先行の印象が強く、メロディーメイカーの才能に陰りが見えたとの声も聞かれるようになっていました。
そういった外野の雑音を封じ込めたのが、1984年にリリースされたこの曲(UK2位/US6位)でした。
ポール自らが主演を務めた映画『ヤァ!ブロード・ストリート』のサウンドトラック(UK1位/US21位)に収録されたこの名バラードは、「これぞポール!」と言わんばかりの美しいメロディが心に響きます。
まあ、この曲にしても、デヴィッド・ギルモアのギター・ソロと言う強力なアシストがあったのは事実ですが、それはそれ。
80年代のポールの作品では、間違いなく上位に来る名曲だと思います。

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