記事一覧
ひとり夜咄3 「永遠の嘘をついてくれ」
病から回復して、残された日々を如何に過ごすか思案中の拓郎に
「拓郎を演じる事は卒業しよう」と言う愛妻。
「最後まで拓郎であり続けろ」と励ますみゆき。
拓郎は以前、みゆきの「ファイト」の歌を聞いた時の衝撃を思い出していた。
もう俺の時代は終わったのかと拓郎は思い詰めていた。
「俺にはもう、こんな歌は創れない」思い悩んだ拓郎はその曲をカバーして歌った。流石に、拓郎節は健在であった。
見事に自分の歌にし
ひとり夜咄2 「ある女優の死」
生きてよも明日まで人もつらからじこの夕暮をとはばとへかし
今、なぜこの話しを書き直す気になったのか。たぶん、それは彼女がこの世から神隠しに遭ったかのように、姿を消したのがこの神無月だったからなのです。
四月一日が彼女の誕生日で、一年前の四月に一度書き上げて発表したのですが、何故か今も、拭いきれない疑問は残ったままだったからです。四月は言いようのないザラっとした感触なのでした。尚、ここに載せる和歌