日本の労働時間は短い？

みなさんおはようございます。みなさんは日本の労働時間は長いと思いますか？短いと思いますか？ということで調べてみました。そうしたら、年間１６００時間ほどだということが分かりました。週休二日で１日８時間労働すれば、２０００時間ほどになるので、思ったより短いということができます。

実際OECD諸国と比べてもかなり短い部類に入ります。一番長かったのはメキシコで２０００時間を超えていました。そこから考えるとかなり短いと言えるでしょう。しかし、これには大きな見落としがあります。あくまで平均であるという点です。

みなさんご存じの通り、最近では多様な働き方が認められるようになり、１日４時間とか短時間で働く人も多くなりました。そのため、平均労働時間を大きく下げていることになります。かつて日本の労働時間が長かった時はほぼフルタイムの人だけだったのに対し、今はパートタイムの人も含めて多くの人のデータを取っています。そのため、日本人が昔より働かなくなったという印象が生まれました。しかし未だに過労死する人も後を絶たず、また統計には載らない、賃金不払いの残業をしている人も多くいるでしょう。

そう考えると、労働時間が減ったから良いことだと一概には言えません。実際パートタイマーがやり切れなかった仕事は正社員とかが引き受けています。その正社員は仕事が片付くまで帰ることはできません。なので、労働時間が減ったからと喜んでばかりいられないのです。

それから日本ではまだまだワークシェアが進んでいるとは思えず、特定の人に負担が重くのしかかっていることも無視できません。今後はワークシェアを含め、過重労働にされされている人の労働時間が減らせるようにすることが求められると思います。これは平均などの統計を見ているだけでは解決できない問題だと思います。もっとバラツキの少ない状況が作られるといいと思います。