初めての高尾山🗻トイレ編〜トイレ恐怖症高尾山のトイレに挑む
6月の土曜日、私は初めて高尾山に行った。
夫、私、小2の娘の3人でケーブルカーを使い1号路を登った。
今回は、高尾山のトイレについて書きたいと思う。
私は女性なので、女性トイレに限った話である。
汚いトイレ恐怖症の私
高尾山のトイレの前に、私のトイレへの気持ちをほんの少し綴る。
私は汚いトイレ恐怖症だ。
高校生の頃、修学旅行で行った京都のお寺のトイレがあまりにも汚過ぎて心に大ダメージを受けて以来、汚いトイレを心から恐れている。
汚すぎるトイレは、大抵手洗い場に石鹸はない。せめて汚い空間を触ってしまった手を石鹸で綺麗に洗えたら…と心底願うが、石鹸がなければ汚れた手のままでその後を過ごさなくてはならない。その気持ちの悪さったらない。
この時の修学旅行のお土産に私は今後人生で遭遇する汚いトイレに備えて、ようじやで紙石鹸を大量に買った。この紙石鹸さえあれば、万が一の時も手を洗えるという安心感を買ったのだ。しかしいくら紙石鹸を手に入れても、私は汚いトイレが怖い。
修学旅行のこの日以来、私は正真正銘の「汚いトイレ恐怖症」になってしまったのだ。
〜〜トイレトイレトイレ〜〜〜
そんな私が高尾山に行くことになった。ずっと行ってみたいと思っていたのだが、トイレのことを考えると憂鬱だった。
高尾山のトイレはどのようなトイレだろう。山のトイレはたいてい和式でボットンなのだろう。恐ろしさがつのる。
高尾山口駅改札のトイレ
本日最初のトイレは、高尾山口駅のトイレ。
長い列ができていた。私はトイレの行列に並ぶのは大嫌いだし、駅のトイレも普段は恐ろしくて入れないのだが、ここを逃すと、恐怖の山トイレで用を足す回数が増えてしまう危機を感じ、観念して並んだ。
意外にも列の動きは早く、5分も待たずに順番が来た。
いざ、本日一発目のトイレへ。
劇場のトイレかと思うほど、たくさんの個室があった。なるほど、だから行列でも進みが早かったんだな。個室は、狭過ぎずにゆとりある広さ。大きな登山リュックを背負った人が荷物ごと入ることを想定しているのであろう。
洗面台には煌々とオレンジの電気が輝き、なんともラグジュアリーな雰囲気。もちろん石鹸もあった。
駅のトイレなのに、意外にも清潔&ラグジュアリー感漂うトイレ…。
これが高尾山のおもてなしか…!と驚いた。
高尾山は、いろんな意味で日本一とも言われているらしいが、高尾山口駅のトイレは、個室の数、個室の十分な広さ、清潔さ、洗面台のラグジュアリーな雰囲気などからして、日本の「駅トイレ界」で、間違いなく私的にトップレベルだ。
初っ端からトップレベルのトイレで用を足せた喜びに、心が震えた。
しかし、喜んでいる場合ではない。気を引き締めなくてはいけない。これから山のトイレに行くのだから。
ケーブルカー高尾山駅のトイレ
何やら階段を降りたところにあった。古めかしい。
山のトイレに恐れをなし、ここでは立ち寄らなかった。
薬王院トイレ
手前の男坂という急な階段を登る羽目になり、ヘロヘロになってしまい、薬王院トイレの存在に気づかなかった。しかし、お寺や神社のトイレは、修学旅行時の汚いトイレへの恐怖がフラッシュバックし、存在に気づいたとしても寄らなかった可能性が高い。
山頂手前のトイレ
次のトイレは、山頂一歩手前にあるトイレ。
何やら二階建ての大型トイレ施設だ。
体はかなり疲れている中での、本日初の山トイレ。ボットンの可能性やおびただしく汚れている場合を想定し、心の準備をして並ぶ…。
並んでいる間娘が「温泉の香りがする!」と言った。確かにヒノキの香りが漂っている。娘はヒノキ風呂を思い出したのだろう。木で作られたこのトイレ施設は、トイレ独特の汚臭は一切なく、ヒノキが薫り、ここでもラグジュアリー感を漂わせていた。
しかし、ヒノキの香りのおもてなしに油断してはならない。ここは、山のトイレ。中は、和式でボットンという最悪を想定し心の準備をした。一歩目で汚物を踏まないように最新の注意を払い、個室のドアを開ける。いざ!!
なんと!!!広い!!!バリアフリートイレなどではなく、普通の個室のはずだ。それなのに、広い!
街のトイレの大きなストレス、「狭過ぎて、個室から出る時にドアと便座と荷物に挟み潰される現象」がない…!!
おそらく高尾山口駅のトイレと同様に、大きな登山リュックを背負って入ることを想定して、広めに作られているのだろう。あまりの広さに、娘と一緒に一つの個室を利用することにした。
トイレに目をやり、再び歓喜した!
なんと!なんと…!!最新式の水洗トイレだ…!!流す時にボタンひとつでさっと流すことができる、あの最新式だ!バーを汚れた手で握りグッと力を入れて押し下げて流す恐怖のトイレバーとは違う。
最新式だ…!!山の上だというのに…!!ボットンでも和式でもない。
なんということだろう。恐れていた山中のトイレが、まさかの最新式水洗トイレ&檜の香りでおもてなし&個室が広いという幾重ものミラクル…!
手洗い場では残念ながら石鹸はなく、贅沢だとわかっているが、私は軽く密かに絶望した。山中にも関わらず、最新式水洗トイレで清潔というだけでも十分有難いのに、石鹸がないくらいで絶望する自分の欲深さを恥じた。
山頂のトイレ
ここも汚臭等の不快なことはなく、すこぶる清潔なトイレだった。
個室はまたもや広々としており、ここでも娘と2人で一つの個室に入れた。
広くはあるが個室から出る時、ドアの開閉で、自分のリュックとドアと壁に挟まれて、ドアを開けるのに苦戦した。おそらくここのトイレは、山頂の木陰に大きな登山リュックは置いて、身軽でトイレに入ることを想定された作りなのだろう。山頂のトイレにも関わらず、最新式の水洗トイレ。子供と2人で入れる広さ。もちろん荷物を掛けるフックもある。なんて有難いことだ。
さらに!!
なんと、なんと…!!ここには、先ほどのトイレになかったものがあった…!!そう、石鹸が…!ある…!!!しかも泡で出るタイプ…!!
山頂の清潔な最新式水洗トイレで泡石鹸で手を洗えるなんて、夢なのか現実なのか、もはやわからない…!
山頂手前のトイレで、あえて石鹸を置かない演出は、この山頂トイレで石鹸に出会えた喜びを噛み締めるための布石…!間違いない。
頂上まで登れた喜びと、山頂トイレで石鹸に出会えた感激を重ねるミラクルな演出!高尾山のまさかの感動的な演出に、喜びはもはや最高潮…!
ありがとう、高尾山!
ありがとう、このトイレを作ってくれた皆様!
ありがとう、このトイレの清潔を保ってくれる清掃員の皆様!
ありがとう、トイレを利用するマナーの良い登山者の皆様!
本当に本当にありがとう!!!
期待をはるかに上回るトイレに出会えた安堵に心が満たされ、景色を見ながら「やっほー!!!」と力一杯叫んだ。残念ながらやまびこは不在だったが。
高尾山トイレの感想
行ったトイレが次々に当たりだった。
ついに私にトイレの運が回ってきたのだ。
実は私は下山時、やや気持ち悪くなってしまった。トイレを恐れるあまり水分を控えていたことが原因だったと思う。次回からは、ジャンジャン水を飲んでジャンジャントイレに行こうと思う。高尾山のトイレはとにかく清潔で、全く怖くないのだから!!
次回訪れたら、写真なども撮って高尾山トイレの安心感を皆さんにお伝えできたらと思う。
お読みくださりありがとうございました!
初めての高尾山〜ファッション編はこちら↓
なかまち
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