Charles Mingus / Let My Children Hear Music
チャールス・ミンガスの作品のうち最もよく聴くアルバムの一つ。1972年リリース。
チャールス・ミンガスは、人種差別に対する怒りを音楽で表現しており、政治的な解釈を見出す人もいるけど、そんな聴き方は勿体無い。
単純に、音楽の重厚感に圧倒されて聴くことをお勧めします。
幾つもの楽器が、重なり合うエネルギーを感じる。
このアルバムは、Mingusが「私が今までに作った中で最高のアルバム」と語ったと伝えられるほど、自信が満ち溢れている。
大規模なオーケストラを使いつつも、力強いベースラインも随所に登場し、楽曲全体を支えている。
特に「The Shoes of the Fisherman’s Wife Are Some Jive Ass Slippers」や「Hobo Ho」といったトラックでは、ジャズの形式に縛られない自由な表現が試みられており、Mingusの作曲家としての野心と革新性が感じられる。また、複雑なリズムやハーモニーの重層的な構造が、聴き手に緊張感と興奮を与える。
BGMとして聞き流すには向きませんが、音楽に対峙してじっくり聴く人にお勧めです。
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