
クラシックのコンサートに行った🎻
2025年1月19日、アクロス福岡にて。
指揮:サントゥ=マティアス・ロウヴァリ
オケ:フィルハーモニア管弦楽団
ピアノ:辻井伸行
《曲目》
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番<ピアノ:辻井伸行>
バルトーク:管弦楽のための協奏曲
元々好きなバルトークの「管弦楽のための協奏曲」を生で聴きたくて、コンサートに行きました。
曲目や演奏はもちろん良かったけど、何が良かったかと言うと、「席」。
これまでクラシックコンサートは何度か行ってますが、殆ど真ん中から後ろや2階席でした、しかし、今回は前から5列目。ステージから5mくらいしか離れていない。かぶりつき状態❤️
クラシックコンサートはマイクで音を拾ってアンプで増幅するようなことはしないので、いつもは、後ろの方で聞いてて「なんだか音量が小さい、音が真ん中からしか聴こえないなあ」と思っていましたが、今日は違った。
オーケストラが自分の目の前の左右に広がり、バイオリンが左前から、チェロが右前から、トランペットや太鼓が奥の方から、と音像定位が抜群に良い。(当たり前か💦)
指揮者の手の動きや表情に合わせて、オケが即座に反応、一糸乱れず統率された演奏を「体験」することができました。
《曲目ごとの感想》
❶チャイコフスキー:イタリア奇想曲(1880年)
この曲は知らなかったので、1か月前くらいから聞き込んで行きましたが、コンサートに行く前からもうこの曲の虜になりました。
この曲は、チャイコフスキーが最初の結婚に失敗し、失意の時に弟とイタリア旅行に行き、イタリアの風土、文化に感銘し作曲したもの。
旋律の一部は出版されている民謡集から拾い出したものであり、一部は街を歩いている時に聴いたものらしい。
この曲は、管楽器の旋律が素晴らしい。明るく開放的。わずか15分くらいの演奏だが5部構成でとても中身の濃い曲。
コンサートでは、指揮者の的確な動きにオーケストラ全員のタイミングが合っており、まさに一糸乱れぬ完璧な演奏だった。
❷チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(1875年)
チャイコフスキーのピアノ協奏曲の3つのうち最も有名な曲。多分聴けば皆が知っている旋律です。雄大で豪壮の中にロシア特有の感傷的な憂鬱さをたたえている。
途中ピアノ技巧が凄く難しく、ピアニスト泣かせの曲。
しかしながら、さすが辻井さん。感情を込めた、なんの迷いもない素晴らしい演奏でした。
辻井さんは盲目のため、演奏が始まる前から、指揮者やオケとどうやって合わせるのかが疑問でした。ネットで調べるとやはり難しいらしく、指揮者との阿吽の呼吸が必要なようです。
実際の辻井さんの演奏と指揮者やオケの動きを見ると、ソロパートは完璧だが、オケとのタイミングを合わせるのが難しかったようで、途中でタイミングが少しズレたようにも見えました。
そんなところも、距離5mもの近くで生演奏を体感したからこそ知れて良かったです。
❸バルトーク:管弦楽のための協奏曲(1943年)
曲の解説は以下のリンクにて⤵️
オーケストラの各楽器のソロとトゥッティ(全体での演奏)が交互に登場するなど、難易度が高い。
この難曲を、サントゥ=マティアス・ロウヴァリの指揮で、完成度の高い演奏で聴くことができました。
この曲を生で聴けて、本当に良かった。
思い出に残る一日でした。
いいなと思ったら応援しよう!
