今週気になった本 #2
今週は、ほとんど新刊がなかったので
新刊で気になる本は、これといってなかった。
Audibleとの出会い
しかし、今年の夏、Audibleなる便利ツールの導入により
今まで以上に本と出合える機会が増えた。
通勤途中、休憩時間、家事やちょっとした作業をしながら
沢山の本を聴くことができた。
そんな中で、今年出合った本のなかから
よかった本ベスト3をご紹介したい。
3位『ザリガニの鳴くところ』
お年を召してからの作品とは思えない。
鼻の奥がつんとして、油断すると泣きそうになる場面がいくつか。
「沼地の少女」と呼ばれた女性の一生が、丁寧に綴られている。
孤独、悲しみ、不安、憤り、ときめきや葛藤、幸せな時間。
すべてを織り込んだ素晴らしい作品。
2位 『墨のゆらめき』
もともと好きな作家ではあるが、最近あまり読んでいなかった。
ホテルマンと書道家との友情?物語。
BLではありません。
ところで、三浦しをんのデビュー小説をご存知だろうか?
『格闘する者に〇』という、何の話?という
タイトルの小説である。
あまり面白かったので、娘と息子にも無理矢理読ませたが
この作品だけは、3人とも
「面白い!」と意見が一致する。
まだ読んだことのない人は、ぜーひ、ご一読を!
『格闘する者に〇』
1位 『テスカトリポカ』
すみません、何度見てもタイトルが覚えられません。
第165回直木賞受賞作品です。
書店員としては、すぐにでも読むべき作品でしたが
タイトルは覚えられないし、分厚いし、なかなか手が出なくて
ようやく秋ごろ読みました。
スケールの大きさ半端じゃないですね。
「テスカトリポカ」って、一体何のことなの?
もちろん、読めばわかります。
つまらない作品だったとは、絶対に言わせません。
この人、マジで天才だな。
今年も数々の素晴らしい本との出合に感謝です。