日記 ハーモニーコリン?
アートのことを考えていたら昔のことを思い出して、当時いろんなものを見たり聞いたりしてたなあと。
で、ハーモニーコリンに辿り着いて。
そしたら、ボイラールームでDJプレイ見つけたんだけど、同じくコメント欄に、え?ハーモニーコリンってあのディレクターの?って同じ問いかけを発見。
みんな同じこと思うんだなあと思ったり。
でも中身を見ると、いかにもハーモニーコリンのテイストで。
うーん。
ハーモニーコリンは好きか嫌いかというと好きではなく。むしろ嫌いだけど。
毒にも薬にもならないものよりもずっと良いっていう価値観に近い。凄く惹かれるものがあるのは確かで。
とは言え結構見ていて苦痛である。
よく高尚な映画が退屈なのと似ていて、こちらはその真逆に近いものがあるけど、芸術的価値は高い、みたいな見応えが、退屈さや苦痛や苦悶の中にある、みたいな忍耐。
若い頃は色々尖った感じで、知ったかというか、色々齧ってわかったつもりになったりするもんだけど、これは全然わからんかった。
kidsと、ガンモと、ジュリアンドンキーボーイまで見た。一番印象に残ってるのは、ジュリアン。障害者の男の子の話。kidsは若者の性とエイズを扱っていた気がする。
それ以降は見ていない。
そもそも私は映画を見ないんだけど。
これは脚本がハーモニーコリン。
監督はラリークラーク。
久々に新作のトレーラー見たら、またなんか、ダメなやつがメインテーマで、なんかこう、社会的な問題にいつも触れてるせいか、気持ち的にタフさが求められるというか、不愉快だったり不衛生だったり暴力的だったりするから、疲れるわけで、見る時に気合いが必要な感じが、昔を思い出させた。(昔は雑食だった。とりわけ若気の至りで変なものにばっかり手を出していた。)
これは、イアンケルコフとかにも通ずるものがある。あとあの人、名前忘れちゃったけど、なんか、不快にさせる点においては似てる。あ、思い出した、ギャスパーノエとか、ラスメイヤーとか。
でも生粋の芸術家って感じで、許せてしまう。そこが芸術の奥深さだと思う。特に男性と女性では生み出すものが異なる点とか、凄く研ぎ澄まされてる感じがある。
なんか、また見たくなってきた。でもお金を出してみたいかというと微妙なんだよなぁ。緩慢な刺激物ではあるけど。毒にも薬にもならないものよりずっと残るし、価値あるものではあると思う。そういう意味ではまさにアートだ。
Harmony Korineは、アメリカの映画監督、脚本家、俳優、プロデューサーで、独自のスタイルと挑発的なテーマで知られています。彼は特に、1995年の映画 Kids の脚本家として注目を集めました。この映画は、若者のリアリティを大胆かつ生々しく描いた作品として話題となりました。
その後、彼は Gummo(1997年)、Julien Donkey-Boy(1999年)、Mister Lonely(2007年)、Spring Breakers(2012年)など、多くの映画を監督しています。これらの作品は、彼のユニークな美学と実験的な映像表現を反映しており、しばしば社会的なタブーやアウトサイダーをテーマにしています。
彼の作品は、主流の映画とは一線を画しており、時にショッキングで視覚的に不安を煽るような描写が多いですが、独特の視点と芸術性により、多くの映画愛好家や批評家から評価されています。