漫画の話
ベルセルクの作者三浦建太郎先生がお亡くなりになられ、世界は悲しみに包まれた。
大げさでなくて本当に。
あの壮大なダークファンタジーの結末を永遠に知れないのか?と絶望したのだ。
漫画の設定上、作中の主人公達の様にその時点で知ってはならないなどの制約が生じる。
我々読者は主人公と共感しながらその未知の世界を旅する。
だから喜怒哀楽をその共時性を持って楽しめる。
かつて三浦先生は
「主人公はとっても苦しい道を歩ませます」と
話された。
読者はガッツと供にそれら苦難を乗り越え成長したのだ。見えない巨大な鉄塊を振り、更に巨大な使徒と言う社会の怪物に挑んだのだ。
私は鼻高々にガッツに話しかける。
「OKいつもの様に行くぜ!」
ページを進める度に戦友だった。
しかし創造主である作者三浦先生はもういない。
私は現実と言う荒野に掘り出され、
「なんにもなれなかったオッサン」
として生きなければならない。それこそ絶望だ。
私のベヘリットはないのか?
だから三浦先生の盟友、森先生が続きをそのまま描くと知った時には嬉しくてジャンプしました。
アニマルだけど。
森先生とスタッフの心意気に感動を覚えました。
「放おっておくわけにはいかない」と立ち上がった勇者だ。
最後までのプロットがあり卓越した画力があろうと、(本人では無い)という現実は重くのしかかっていたと考えられる。
最愛の友の最大の遺作をどうする?
ともすれば、泥をかける事になるやも知れないと心を痛めたでしょう。
当時は否定的な意見ももちろん有りました。
だってみんなガッツと供に旅してきたから。
三浦建太郎=ガッツだから。
そのガッツが倒れたのだからそのままにして欲しいと思う気持ちもよくわかる。
あんなに過酷で苦しい人生を終われるのだから、せめて安らかに…
わかる。
(ほってはいけない!)
この気持ちはやはり森先生も同じベルセルク世界の旅人だったと感じる。
私が歳をとったからか鬼籍に入られる漫画家さんや声優さんが増えて悲しんでいます。
森先生の英断に感謝!
サムネは「銃夢」のガリィが始めてパンツァークンストを披露する場面です。
当時はビジネスJUMPとか読んでなくて本屋でジャケ買いしたのがベルセルクと銃夢でした。
まだそんな世間に広まってない時に買って売れたら
(俺が目につけてた)
と言うヤツいてますよね。
とても素晴らしい漫画なので是非読んで欲しいです。
デジタルじゃなく紙で見て欲しいオッサンでした。
でもこれは観てる。展開引き伸ばし過ぎてwww
終わり