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私の趣味(仕事中ver)

みんな1日24時間しか無いのに3分の1以上働いている。

なんてこった!

こんな話があります。

ある南の島の男が1日中釣りをして暮らしていました。
そこに白人男性がやって来て
「このやり方では効率が悪い」と話しかけ
人を雇って会社を興して船団を率いると大儲けできますよとアドバイスした。

「その後はどうするの?」と南の島の男が聞くと
白人男性は答えた。

「1日中のんびり釣りをするのさ」

アメリカンジョークだが芯を得ている。
マルクスもあの世で笑っているに違いない。

いやいや、働かないでは生きていけない、でも長い勤務中に何か心の紛れる瞬間があっても良いとも思うんですよ。
エッセンシャルワーカーは事故起こるからダメだろうが(俺介護士w)楽しみを見出すひとり遊びとかした事ないですか?

例えば満員電車で揺られる辛い時間も外の屋根に忍びの者を並走させると途端に嬉しくなりませんか?
私の場合は利用者様の耳垢をとる事なのです。

自身のも好きでよく外耳炎になりますがゲンタシンとアズノール塗ってます。

あまりに耳垢塞栓状態は触りませんが痛くない、怖くない程度に発掘させて頂いています。

ある難聴のおばあちゃんが
「ガサガサするから耳掘って」と仰られた為対応しました。
本当は趣味なのにw
濡れたヤツより乾いたヤツのが気持ちいいので慎重に周りを耳掻きでマッサージし皮膚との癒着を剥がします。
ブラックジャック気分です。

細かい事を言うと出血を伴うであろう行為は医療行為なので難しい爪切りなども看護師さんの仕事だが、如何せんグレーゾーンだ。
血友病やワーファリンなど血が止まりにくい人や感染症の観念からも禁止でそういう方は看護師さんに頼みます。
看護師さんはとても忙しいので大丈夫な方は指示の元に対応させてもらっています。

そのおばあちゃんは高齢ですが自身で歩行されとてもしっかりとされた方でした。
しかし難聴がキツく転倒や衝突による怪我などを心配されていました。
本人様は杖をついたりするのは年寄りみたいで嫌だとの気持ちがあり医療介護一同見守っていました。

そのおばあちゃんが耳がガサガサすると言ったと言うことは耳塞栓が取れたのかも?
(…チャンスや!)と私達は二人がかりで挑んだのです。
「ライト点灯頼みます」

格闘する事3分程、そしてヘッダーのクロ◯ッサンが爆誕したのである。

そしておばあちゃんは
「耳聴こえる様になった〜!ありがとう!」と笑っておられた。
全員ズッコケたw難聴ちゃうやん!
大変な事もありますが笑える事もあります。

私は給料安い!とのたまいながらも意外に介護士の仕事を気に入っている様だ。






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