砂漠雑感#102 戦後日本の病理とユダヤ人③
著者曰く、マルクス主義は、ユダヤ人民族解放の虚構仮説である。
この本の核心部分のひとつが下記の様に書かれている。(P141~)
「では何故ユダヤ民族が虚構論理を構築したかについて述べよう。ユダヤ民族の苦しい悲しい迫害の歴史については今さら説明の要はないと思う。この歴史的苦難から逃れるには逆転劇しかありえない。この逆転劇は、ユダヤ人だけの力では困難である。どうしても多数の非ユダヤ人の協力者を募らねばらない。フランス革命はその第一弾であったが、これで西欧のユダヤ人はかなり解放されたのである。しかるに、中東欧のユダヤ人は依然として中世と変わらぬ存在であった。そのため、19世紀に入って第二弾の反撃プログラムを考えることになった。おそれが虚構論理の構築により、歴史を自己の思う方向へ流すという壮大なロマンであった。これがマルクス主義である。フランス革命の第一弾では、有名な「自由」「平等」「博愛」のスローガンで非ユダヤ人の不満分子を上手く利用したのであった。19世紀はそれを一歩進めたわけである。だが、虚構論理を構築してもそれを真理、科学として信じこませることは並み大抵ではない。しかるにユダヤ人は宗教民族である。ここで宗教的呪縛力を最大限に活用した」
「さて、これが20世紀に入ると、戦争という手段が19世紀的な革命という手段以上に有効なものと考えられるようになった。これがレーニン主義である。と同時に、神経戦、心理戦ともいうべき革命、戦争のごとき組織性を必要としない手段も考えついた」この、神経戦、心理戦は、いわゆるフランクフルト学派の様な、武器を使用せずに、社会を混乱させ、国家の転覆を図るという、まさに今現在、リベラル勢力によって展開されている左翼の活動のことを指していると小職は理解した。
そしてグローバリズムの話が登場する。「(中略)世界共和国を建設したならば、国家の統治権は、無産者の勝利によって何らの努力を要せずしてイスラエル人の手に移る。ここにおいて、私有権は至るところ公共財産を管理するユダヤ人の支配によって廃止せらるるに至るべく、かくてメシアの時代の到来せる時、ユダヤ人は人民の財産をその鍵の下に掌握すべしというユダヤ伝統の約束は実現せらるるものと信ずる」
そして、ユダヤ人のマネー主義についても述べられている。(P146)
「タルムード(ユダヤの民法典)は5~6世紀頃完成された実に膨大な法であるが(中略)、肝心なところはというのは、『シュルハンアルクノショツエンハミツバッド第348条』すなわち、非ユダヤ人の所有する財産は本来ユダヤ人に属するものなれど、一時彼らに預けてあるだけである。故に何等の配慮もなくこれら財産をユダヤ人の手に収むるも可なり」
そしてレーニンについて触れる。「レーニンはユダヤ人であり、熱烈なユダヤ民族主義者であった。(中略)血統的には父兄が蒙古族のカルムイック人であり、母系がユダヤ人である。クループスカヤ夫人は純粋のユダヤ人であった。」「レーニンが帝国主義論を書いた目的はただこの一点にある。その目的は、戦争というものが、ユダヤ民族の解放事業に最も有効な手段であるということにつきる。(中略)戦争で国家が疲弊したどさくさが一番の変革、解放事業のチャンスであるということである。日本の戦後改革はこのパターンである」
そして次はスターリンだ。
「ロシアクーデターにより、レーニン以下のユダヤ人指導者はロシアにおける全財産を奪取することに成功した。そのあと、ユダヤ人でない、否、ユダヤ人を最大限に憎むスターリンにより、このユダヤ人の奪取した権力は独占されることになる(P182)」
スターリンの粛清は、ユダヤ人のパージ、米国でいう赤狩りであった訳だ。反グローバリズムのプーチン大統領がスターリンを評価しているのはこのためだろう。