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人の能力をパソコンのスペックに置き換えれば、理解しやすく成長しやすい!

①能力が高い「はず」なのに、結果が出せない⁉

私の部下にいい高校・大学を出て、能力が高いのですが、いざ仕事となるとミスが多くトラブルばかり起こしていた社員がいます。

たまに手を抜いてしまうことはありますが、まじめで人懐っこい性格でお客様にも好かれるので期待しているのですが、その頃本人は自分が思うような成績が出せずに悩んでいました。

結果が出せない理由はいくつかあるのですが、自信を失い、自分の能力を否定するようになってしまったので、いろいろやってみてもなかなか解決することができませんでした。

「能力は高いはずなのに、なんで結果が出せないんだろう?」

②「能力が高い」とは何だろう?

私が親しかった取引先の方に、大企業の営業として勤務されていて成績もトップなのですが、所属は子会社で給料が同僚の半分だという人がいました。

その方は高卒だからこんな目に遭うのかと落ち込んでいましたが、私は成績が低くても給料を2倍もらって当たり前の、いい大学を出て優秀であるはずの大企業の人たちの「優秀」さにも興味が湧いて、いろいろ考えるようになりました。

「いい大学を出ているから能力が高いはず」ということで大企業で雇用されている人たちが、結果が出せないということは能力が低いのではないか?

じゃあいい大学を出ることは意味がないのか?

能力の証明にはならないのか?

③「優秀」と呼ばれる能力には種類がある

いい大学を出ている人たちと話をしていると、感心することがたくさんあります。

ちょっとしたことまでなんでも覚えていたり、聞かれたことにすぐ答えられるほど頭の回転が速かったり、非常に「優秀」でビックリします。

しかしこれは全て「能力」であって、「結果」ではないことに気付きました。
パソコンでいう「スペック」だったのです。

記憶力が高いことは「ハードディスク」
回転の速さは「CPU」
仕事の処理容量は「メモリ」

そして考え方が「OS」で、問題解決・結果を出すテクニックが「アプリ」「プログラム」と考えれば分かりやすくなります。

このすべてが「優秀」さと呼ばれるものです。

④「新卒一括採用」は「OSの一斉更新」

そして大企業とは、まっさらでスペックの高い大学出身の学生を集めて、「OS」をアップデートさせ、自社のビジネスモデルという「アプリ」をインストールしていたから、新卒一括採用が都合が良かったのだと気付きました。

そして今大企業の魅力が落ちてきているのは、「OS」と「アプリ」が古くなり、通用しなくなってきているからだと思います。

だから「即戦力」と呼ばれる「OS・アプリインストール済」の人たちを求めるのでしょう。

前の記事でも書きましたが、日本の大きな組織の経営・管理層には、部下に命じればすべてかなうと勘違いしている、諸悪の根源である「魔法使い」がたくさんいます。

それに気づき、スペックだけ高い「魔法使い」を取り除いて、「OS」と「アプリ」を更新できているのが、今業績が良くなっている大企業なのだと思います。

⑤「CPU」「メモリ」「ハードディスク」の能力に合わせた「OS」と「アプリ」を選べれば、みんな優秀に育つ!

私の会社は零細企業なので立派な「OS」はありませんが、少なくとも継続的に利用してくれているお客様がいるということは「アプリ」もあるはずです。

しかし冒頭の悩める社員を分析してみると「メモリ」に問題があり、「メモリ」不調の原因は、その足りない「OS」としての会社の指導方法に不備があることでした。

その結果、社員が能力を発揮できずに苦しんでいたかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいですが、原因を改善できてからは素晴らしい活躍を見せてくれています。

企業規模の大小を問わず、業績を上げるには全員の能力をフル活用することが重要です。

パソコンに置き換えることで理解しやすくし、「OS」や「アプリ」をアップデートすることで、みんなの力を発揮させることができるように頑張りたいと思います!

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