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子どもの寝る時間、どうする?

こんにちは。
親業インストラクターの芹澤芳美です。
親子コミュニケーションをお伝えしている私ですが、子育てをしているといろんな事が起こります。今回はわが家の実践記録です。


早く寝てほしい

みなさん、子どもの寝る時間をどうしていますか?
わが家の小6の次男三男(双子)は、「夜10時までに自分の部屋に入って寝る」という約束事になっています。
けれど夏休みでウキウキ気分の二人は、10時を過ぎてもリビングでウロウロ。テレビを見続けたり、二人でキャッキャと遊んでなかなか寝ない。(楽しそうで何よりではあるんですが)
こんな日が続いて、私はイライラしていました。

こんな時は「わたしメッセージ」!
「わたしメッセージ」で困っていることを伝える日が続きましたが、子ども達の行動はなかなか変わりません。子ども達は、私への影響や、私が困っていること、嫌だと感じていることは理解しています。それでも10時を過ぎてリビングにいる日が続くということは、そうしたいという強い欲求がある、ということです。

勝負なし法にトライ!

そこで、三人で「勝負なし法」で話し合ってみることにしました。
「勝負なし法」はお互いが満足できる解決策を、話し合ったり譲歩しあったりすることで見つける方法です。
「10時に寝なさい!できないならゲームなしだよ!」と親が勝つのでもなく、子どもが10時になってもリビングにいることを親がイライラしながら我慢する(子どもが勝つ)のでもありません。

二人に、「寝る時間のことで話し合いをしたいんだけど、どう?」と声をかけると、「いいよー!」の返事。
ゲーム時間やおこづかいのことなど、これまでも「勝負なし法」をもとに家族で話し合いをすることがあったので、子ども達はピンと来た様子です。
時間をとって、「勝負なし法」での話し合いが始まりました。

それぞれの欲求は?

「勝負なし法」をするにあたって、まずはそれぞれの欲求を整理し、はっきりさせます。この欲求をはっきりさせる第一段階が、実は一番重要です。
ここがぶれていたり曖昧だと、その後の話し合いのピントがずれがちになります。わが家のそれぞれの欲求は以下のとおりです。

【次男】
・父さんがいたら一緒にお話したい(父はふだん帰宅が遅い)
【三男】
・自分のペースで動きたい
【母(私)】
・夜はゆっくりと静かな時間がほしい
・寝不足にならないか、子どもの体が心配

自由にアイデアを

ここからみんなで自由にアイデアを出していきます。
この時注意なのは、「夜10時に自分の部屋に行くにはどうすればいいか?」というためのアイデア出しではないということ。
全員が満足できればなんでもあり!なのです!!
まずは何の制限もせず、肯定も否定もせず、思いつく限りアイデアを出し合います。大人とか子どもとか、できるとかできないとかはとりあえず置いといて。いろんなアイデアを出し合うんです。これがとっても楽しい♪

今回出てきたアイデアの一部を並べてみます。
・9時までにお風呂を済ませる
・寝る時間を10時じゃなくて11時にする
・1階で寝る(子ども部屋は2階)
・10時になったらお風呂に入ってなくても歯みがきしてなくても寝る
・ペナルティを大きくする
・お風呂は朝入る
・おこづかいが減る
・表を作って、10時までに寝れたらシールを貼る

などなどなど。


今回は突拍子もないアイデアはあまり出ませんでしたが、アイデア出しの段階ではどんなものが出てもOK!ブレインストーミングで、子どもの発想力を育てることにもなっているのではないかと思います。

そしておもしろいな〜!と思うのが、「ペナルティを大きくする」「おこづかいが減る」といったような、子どもにとって不利に思えるアイデアが、親ではなく子どもの側から出ているということ。
子どもも実は、「約束を守りたい」「早く寝たほうが自分にとっていいこと」と思っているのかもしれません。

アイデアを検証&決定

さて、アイデアが出尽くしたら、今度はアイデアひとつひとつを見ていきます。私と、次男と、三男、それぞれがOKかどうかを検証します。ここでのポイントは、全部のアイデアを最後までちゃんと検証する!ということ。途中で、「このアイデアで決まりだね!」というようなものがあったとしても、最後まできっちりやります。めんどくさいけれど、大事です。

そうしたら次の段階。解決策を決定します。
全員がOKのアイデアを採用したり、組み合わせたり。
または、この部分がちょっと変われば全員OKなんだけど、というアイデアがあればそこを詰めてみたり。話し合い、譲歩しながら、みんなが満足できる解決策を決めていきます。

そして!
今回決定したわが家の解決策はこちらです!!

・夜9時45分にベッドに入って電気を消す
・達成できた日はカレンダーにシールを貼る
・シールの数で翌月のおこづかいの額が決まる
 (金額の加算方法はみんなで決めました)

さてさて。この解決策、3人の欲求をきちんと満たしているかというと?
満たしているんですよね、不思議と。
次男の「父さんがいたら一緒にお話したい」は、次男が話したければ起きて話していてもOKなわけです。
三男の「自分のペースで動きたい」も同様で、自分で行動を決めることができます。
私の「子どもが寝不足にならないか心配」その他に関しても、おそらく子ども達はおこづかいをできるだけ多くゲットするために、約束の時間に寝るよう頑張るだろうな〜、と予想しているのでとりあえずOK。
誰かに「こうしなさい」と指示されたことではなく、自分たちで決めた解決策なので、全員に自己決定感が強くあるのです。納得しているから満足感があるし、行動する気持ちになりやすい。それは親も同じです。

結果は?

やってみたけどやっぱりダメだった!うまくいかなかった!ということは、もちろんあります。なので、実行したら必ず結果を確かめることが必要です。上手くいっているからこのまま今の解決策を続行するのか?それとも上手くいかなかったから見直して、手直しするのか?はたまた、もう一度一からやり直すのか?
今回はとりあえず1ヶ月やってみよう!ということで、解決策の運用スタートです!結果どうなることやらわかりませんが、私も子ども達もワクワクしながらのスタートです。


その後の結果はこちらから☆


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