偏見を捨てたら海は広かった 海遊館の旅
「偏見を捨てたら海は広かった——海遊館の旅」
「大阪に行くと関西弁でボロカスにやられる」
そんな偏見を抱いていた自分が、海遊館でジンベエザメよりも深い感動を味わった話。
関西弁=怖い? そんな時代は終わった
正直に言いますが
大阪にはちょっとした偏見があったのです
関西弁のテンポの良さ、ツッコミの鋭さにビビっていたのです。
特に標準語に慣れた人間からすると、大阪のノリにうまく乗れないと「おもろないやつ認定」されてしまいそうな心理的プレッシャーがある。
しかし、その偏見は海遊館の旅で見事に崩れ去ることになる。
ジンベエザメより大きなホスピタリティ
今回の目玉は
「ジンベエザメのバックヤードツアー」
そうです、海俠のジンベエを上から見るのです。
普段は見られない飼育エリアに入れるという貴重な体験です。
受付の時点で、スタッフの対応が驚くほど丁寧で優しい。
その語尾の柔らかさに、関西弁の持つ「圧」のイメージがどんどん溶けていく。
案内の方もまた、ユーモアを交えながらも丁寧に解説してくれる。
「ジンベエザメ、オスがカイ君、メスがユウちゃんです、1日二匹で16キロのゴハンをたべます」
「ここでしか見れない角度、たっぷり楽しんでくださいね」
おそらく、こういう接客ができるのは関西の人が「相手を楽しませよう」というサービス精神を持っているからでしょう
ツッコミどころを探すより、まずは目の前の人を喜ばせる。
それが大阪流の「おもてなし」なのかもしれません。
全て良い方に受け取れました。
海遊館のレベルの高さに驚く
そして何より、海遊館のスケールに圧倒された。
大水槽の迫力はもちろん、展示の工夫や動線の作り込みまで、まさに世界レベル。
「ここまでのクオリティなのか…!」と何度も息をのんだ。
特にジンベエザメが悠々と泳ぐ姿は圧巻。
バックヤードツアーで裏側を見たあとだからこそ、その壮大さがより響いた。
偏見を捨てれば、新しい景色が見える
大阪は怖い。関西弁は厳しい。そんなイメージを持っていたが、実際に触れてみれば、そこにあったのは「優しさ」と「丁寧さ」だった。
ジンベエザメのように大らかで、ユーモアを交えながらも心地よい接客をしてくれる大阪の人たち
気づけば「大阪にまた来たい」と思っている
偏見を捨てたら、世界はもっと広くなる。
そんなことを海遊館の大水槽が教えてくれた旅だった。
「ちんアナゴ」をメインに据える
商売センスも好きです。
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