授業中のおしゃべりへの対応法7選(その②)
小学校の教員をしています。自分が授業で実践してきたことや、日々の学校や子どもたちへの関わり方などについての気付きを発信していきます。みなさんの役に立ったら嬉しいです。よろしくお願いします。
前回の続きです。授業中の「おしゃべり」への対応法について7つのうち後半を紹介します。
※いわゆる「おしゃべり」ですが、これが起きてしまう背景には、いろいろな原因んが考えられますが、ここでは「ついつい授業と関係のないことをしゃべってしまう」という子どもの行動について対応について紹介していきます。
①.座席配置を変える
②.「おしゃべり」の相手を無くす
③.無視する(スルーする)
④.授業の流れを「見える化」する
⑤.授業の流れを習慣化する
⑥.本人に「フィードバック」を与える
⑦.「おしゃべり」をしない為の目標を設定する
前回は①〜④を紹介しましたので、今日は⑤〜⑦を紹介します。
⑤.授業の流れを習慣化する
毎回、どの単元とはいきませんが、授業の流れを同じものにして、1時間の授業の進め方をルーテイン化していきます。
子どもたちは45分間の見通しをもつことができます。「どこまで何をすれば良いのか」、「あと、どれくらいすれば良いのか」ということが分かると子どもは頑張れます。
⑥.本人に「フィードバック」を与える
授業中にしゃべっている子どもは、どれくらいの時間、どれくらいの声でしゃべっているのか気づいていないことが多いです。そこで本人に、授業中にしゃべっていたこと、それが他の人に迷惑をかけてしまっていたことを本人に伝えます。
授業が終わった後に「〇〇くん、授業中に結構しゃべっていたけど、自分で気づいている?」と聞いてみます。
ここで「はい」と答えれば、「じゃぁ、次の時間はしゃべらないように頑張ろう」と本人と目標を立ててあげれば良いです。
ここで「いいえ」と本人が答えた場合は、「△△さんと5分くらいしゃべっていたよ」「笑い声が教室の端まで聞こえたよ」などと、できるだけ客観的な事実を伝えてあげると良いです。そこで本人はやっと「しゃべっていた」ことを自覚し、改善していこうという必要感につなげることができます。
⑦.「おしゃべり」をしない為の目標設定をする
⑥とセットになる指導になりますが、本人が「しゃべっていた」ことを自覚し、改善する必要感をもったら、その子といっしょに目標を設定していきます。
「先生が一度、口元に手を当てたら口を閉じる」
「1時間の授業で、3回以上注意をされないようにする」
「先生が『話してもいいですか?』と問いかけたら、すぐに『はい』と返事をしておしゃべりをやめる」
などの目標が考えられます。
※注意する点は、「おしゃべり」はしてしまう子なので、それを全く止めさせるのではなく「過度にしゃべりすぎない」「おしゃべりをしたとしても、すぐに話を聞けるように気持ちを切り替えられる」ような目標にすると良いでしょう。
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