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お通夜&告別式①

わずか4か月前のことなのに、お通夜と告別式の日の記憶がなぜかものすごく薄れている
とぎれとぎれで記憶にはあるものの、あまりにもやることや決めること、思いがけないことが多かったためか、時系列がバラバラになっている
年のせいではなく、こればっかりは状況のせいとしておこう

湯灌

お通夜はもちろん夜なんだけど、昼間っからいろいろ始まってくる
まずは電話やなんかで会葬のお礼や食事の量やコースの最終確認
友人知人のごくごく親しい人に日時の連絡
思いつくまま、問われるまま、いろんなことを決めていたように思う

そうこうしているうちに湯灌をしてくださる方々が到着
弟さんたちや息子たちが、パパの体の移動を手伝いながら、静かに作業が始まる
わたしは作業には参加せず、パパの体の見えないところで待つ
20分くらいだったのかな、、、作業が終わる
ホントにわからないくらいのうすーーいメイクをされたパパが元の通りに横たえられている

昨夜までは(おそらく)下着だけの姿で横たわっていたが、湯灌の後「着せたい服を着せてください」(白装束も希望すれば対応してくれる)と言われたので、息子たちと相談して、ホントにいつもパパが普段着として来ていたセットを準備して着せてもらう
ジーンズに、Tシャツ、タンガリーのシャツ
ホントにあまりにもいつものパパの姿に戻って、そこに寝ている
ホントに今にも起きだしそうで、でも起きてこなくて、涙が出そうになる
「さっぱりしたね〜」と声をかけながら髪を撫でると、本当にお風呂上りみたいにサラッとしてた
パパの体を綺麗にしてくれた方々に感謝です

わたしは家にいる最後のパパと、不謹慎かもしれないけれど写真を撮った

まもなく迎えの車が到着する
わたしたちも今夜は家に戻らないから、出かける準備をする
わたしも息子たちも、貸衣装を頼んだので身軽
(衣装はなくはないけれど、自分で準備する元気なんか1ミリも出ませんもん)

パパを家から送り出す

そうこうしてたらパパを迎えに車がきた
また弟さんたちや息子たち、甥っ子たちが手を添えて、和室からパパの体を運び出す
わたしはパパが運び出された和室の窓の前に座り、それを静かに見守る
私以外の人たちは庭に出て、パパを見送っている、すすり泣きの声が聞こえる
わたしはひとり家の中から見送る
家を出た車が次の信号を曲がり、坂を上り、見えなくなるまで、ジッと和室からそれを見ていた

見えなくなると、外のメンバーもいったん家に入って、それぞれが出かける準備をする
一旦自宅に帰って夕方会場に集合する人もいるし、そのまま向かう人もいた

わたしはひと晩考えた「パパと一緒に火葬するもの」を袋に詰める
あと、朝からパパのために炊いたご飯をおにぎりにしてラップでくるむ
食欲がなくたって、むすこたちもおにぎりなら食べられるだろう
あとは何かあっても金で解決だ!振り切るように会場に向かう

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