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練習から見える世界と、手放し
ヴィオラダガンバカフェ「ドゥマシの世界」の
準備をしている。
曲集の後半はタブラチュア譜で
五線譜の時には視覚的に湧くイメージも
音とともに楽譜に染み込ませる作業を
重ねていく。
曲の性格はそれぞれで
多種多様な面が浮き出る演奏解釈になるほど
いいと思うのだけれど
今日、練習している曲は
本当に芳醇で、きらびやかで
何度繰り返してみても
「もっとこうだったら」という想いが
とめどなく湧き上がるのを感じた。
「濃い曲だな…」と思った。
※※※
自分が考えて見える世界と
練習しながら見える世界
私は、少しタイムラグがある気がする。
どちらが先か、後か
内容によって違うのだけれど
最近、演奏について
手放しつつあることがある。
それは、
仕事で演奏するのだから
器用でなくてはならない
という価値観。
どこで植え付けられたものなのか
思いつく節はたくさんあるけれど
それが、心の無駄な重みになっていたと
気づくことができた。
そもそも、今更
器用さは求められている気がしない。
それよりも、それぞれの企画、曲に対して
外が見えないほど向き合って
今しか生まれないものに出会いたい。
※※※
藍原ゆきのヴィオラダガンバカフェ
【ドゥマシの世界】
2025年5月18日
13:30開場、14:00開演
3500円ワンドリンク、スイーツ付き
カフェヴェルデ
京王線、東急世田谷線下高井戸駅より徒歩3分
プログラム
ドゥマシ「ヴィオル曲集」1685年パリ出版より
2023年に発表したCD「ドゥマシの熱い鼓動」、ご好評いただき感謝しております。今回は収録曲から組曲を一つ、そしてCD未収録の組曲も一つ選んで、プログラムを組みました。
ドゥマシの物語はまだ続きます。応援よろしくお願いいたします。
お申し込み、お問い合わせ
https://yuki-aihara.com/contact