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夜長姫の戯れ

ずっと、読んでみたかった物語がある。

それは、坂口安吾著の『夜長姫と耳男』。

夜長姫との出会い

この小説とは、共通テストの1週間前、国語の問題を解いていたときにはじめて出会った。

”好きなものは呪うか殺すか争うかしなければならないのよ”

夜長姫が耳男に告げた、究極の一言。

このフレーズが、頭からずっと離れられなかった。

大学に入ったあとも、頭の片隅には残っていたけれど、物語を読むきっかけもないまま今日に至る。

ふらっと立ち寄った書店で、秀麗なイラストの表紙が目に留まった。

絵本のような横長の表紙に添えられたタイトルを見た瞬間、わたしが見たかったものはこれだった、と思い出した。

その本を手に取り、わたしはレジに向かった。


読んだ感想

実際に読んでみて、一連の流れを把握する。

全てを知り分かったことは、当時の印象とは少し異なっていて、わたしが想像していたよりもはるかに過激な内容だった。

純真無垢で残忍な夜長姫(ヒメ)に振り回されつつも、彼女に惹かれつつある耳男。

歯車が狂っていく世界の中で、耳男が最後に下した判断とは……?

耳男とヒメが対峙するラストは見逃せません。

冒頭で紹介したヒメの言葉は、何を意味するのだろうか?

作者がヒメのことを『夜長姫』と名付けた理由とは?

作者は物語を通して何を伝えたかったのだろうか?

そんな疑問が多々残る読後となりましたが、想像を膨らませるのもまた一興の1つ。


みなさんも、自身の解釈などがありましたら、コメントでぜひ( ´∀` )。。

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