「九十九神(つくもがみ)と聖剣娘(けんむす)」第1話 作:筆塚スバル(ジャンププラス原作大賞連載部門応募作品)
魔王城侵攻作戦の決起会が王城で行われた。
オレは早朝出発のため、王侯貴族相手に儀礼的な挨拶を済ませ部屋へ戻り椅子へ腰かけた。
オレことユーリ・ストロガノフは魔王軍との最終決戦に向けて気持ちが高ぶっていた。
人間へ害をなす悪しき魔王であるが、それよりも強者と戦えるということに戦士の血が騒いでいた。
正直、剣でも握って素振りに勤しみたいところではあるが、決起会で葡萄酒を少量飲んでしまっていた。
ここは部屋で大人しくするか。
いままでの魔王軍との戦いを振り返って自分の動きを想