広島お好み焼き屋【皐月】の看板娘のリムは実は竜の姫巫女様でした! 第2話 リムはパパの許へといきます! (4)
「そうしないと、パパがやっと手に入れた、自身のお城と。お店を手放すようになってしまうの……。それをリムは、指を咥えたまま、合わせ鏡の前で歯痒いと思いつつ。見ているだけは嫌なの……。少しでもパパのお役にリムは立ちたいから」と。
リムは姉上に力強く告げれば。
「姉上がリムをいくらとめようとしてもムダだからね。リムの決意は緩まないから。リムはパパの許へといくから」と。
リムは、今度は姉上に荒々しく告げた。
それが姉上を怒らせて、リムが叩かれることになろうとも。
リムは構うものですか、と。
自身の心中で思いつつ、姉上に告げると。
更に自身の心の中で、姉上に対して。
(姉上ごめんなさい。ごめんなさい。わがままで、ききわけのない妹でごめんね……)と、何度も謝罪をしたのだ。