広島お好み焼き屋【皐月】の看板娘のリムは実は竜の姫巫女様でした! 第3話 目覚め? (4)
「う~ん、むにゃ、むにゃ、いらっしゃいませ……」
サチが麗しい金髪碧眼の眠り姫のことを声を大にして叫びながら、激しく揺らし起こすと。
リムちゃんはサチに寝ぼけて『いらっしゃいませ』と。
自分の家のお店に来店したお客さまと勘違いをしているだろう?
と思われる寝言をリムちゃんは、サチへと告げてくるから。
(う~ん、本当に困ったなぁ)とサチは嘆き思いつつ。
「はぁ~、だめだ、こりゃ。リムちゃん寝言まで言っているし。起きそうもないよ」と。
サチがリムちゃんの寝ている姿を。
自身の腰へと両手を当て。
仁王立ちしながら見下ろし、嘆くように言葉を漏らすと。
「……ん? どうした、澤田? 竜田の奴未だ起きないのか?」
今度はクラス委員長の理香ちゃんではなく。