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青果市場の仕事って?

市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。

本日は青果市場のお仕事について簡単に説明します。

一昔前であれば、良く言う「競り売」が基本となっており、誰しも一度はテレビなんかで見たことあるような大声を張り上げて競売を行っていたものですが、現状全国の市場において競り売を行ってるのは全体の5%あるかないかです。

 じゃあ何をしているのという話になるのですが、ほぼほぼ相対販売(あいたいはんばい)を行っております。事前の商談等、先の注文見込みに対し価格提示を行いながら注文数を取っていく方法や当日に仲卸販売担当者と商品を見ながら値段をつけ販売する方法が主となっております。

なぜ競り売から相対売に変わったか?

 30年以上前であれば、今のようなスーパーや量販店は無く、地元の八百屋さんや地元の料理屋さんが市場に足を運び仲卸から商品を買うのが主流であったのに対し、現在はスーパーや量販店の一括仕入れが増えてきた中で、仕分けセンターへの納品時間が当日では間に合わなくなってきたことが原因かなと思います。(市場により朝市の競り時間は固定で決まっている為)         また、よくいう諸先輩方(日本経済バブル真っ最中を経験した世代)の話では、競り売をすれば、値段は天井知らずで競り上がったなんて事を聞くのですが、今では全国の主要市場相場もその日の内に分かる為、全国相場より上の値段まで上がるなんて事はよっぽど需給バランスが全国的に乱れなければありません。

これが現在の市場流通のリアルです。

昔を良く知るご高齢の生産者さんからすれば、もう市場出荷はおもしろくないなんて事はよく聞く話ですし、そんな生産者の方の中には、いわゆるギャンブル的な要素で値段が跳ね上がるタイミングを見計らったりなど市場出荷を楽しむ方も中には、いてたかもしれません。

では、そんな全国相場がある中で特徴を生かした販売はどうするのか?
またどうすれば他地区他市場と差別化した販売に繋げていくのかについては
後日にお話しします。




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