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40代/市場流通における青果業界で営業勤務。国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信。現実と妄想と希望を添えて。

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40代/市場流通における青果業界で営業勤務。国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信。現実と妄想と希望を添えて。

最近の記事

産直ECの未来へ ①

市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 前にも書きましたが、私は産直ECが大好きですし、転職してそこで営業したいくらいだと思っています。その想いはまた今度。 ポケマルや食べチョクといった産直ECサイトは年々増えてきており、そのサイトごとに特徴があり、差別化を図るサービスがおもしろいと日々いろいろ勉強させて頂いております。 もちろんまだまだ生産者側にも消費者側にも浸透度は低く、けれど認知度が低いか

    • ポテトチップスが悪いわけじゃない

      市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 国内における馬鈴薯(世間でいうじゃがいも)の内、ポテトチップスの原料として北海道産が使われるのが、約17%だそうです。 カルビーだけでなく、コイケヤや他のメーカーとの契約も含むと約半分に迫るとも言われています。 これは国民がそれだけぽてちが好きで、需要があり、国民のおやつとして浸透している証拠なのでしょう。 私も、もちろんぽてちは大好きでいろんなメーカーで

      • あったらいいな(高級食パン編)

        市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 あったらいいな編 第一回目 高級食パン編 国内の第一次産業発展の為、パンは食べずに米を食え! なんてことは言いませんし、せっかくの食文化なんだから両方楽しんだらいいと思っているのですが、 高級食パン編という事で、一時期世間を賑わせていましたが、今では、冷凍無人餃子あたりに報道が以降しているのと同時に、なんとなくブームが下火になっているような気がしているのは

        • フードロス × 食育

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 日本国内において排出される食品廃棄量は年間約520万tその内、約半分の240万tが家庭より出される食品廃棄となるわけですが、 まあ、むずかしい事は置いといて、とりあえず息抜きに読んでみてくださいw 我が家の長女が5歳の時にこんなことがありました。 ピーマンきらい、、、、。 (ピーマン農家のみなさんはどうか最後まで読んでください、、、) 子供が必ず通る

          台風被害

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 数年前に非常に大型の台風の被害を受けた際のお話を少し。 信号機は折れ、電気は止まりガスも止まりました。 もちろん自動販売機は使えませんし、近くのコンビニに急ぐも飲み物食べ物はほとんど皆無。焦った私はスーパーへ。 水は売り切れ、冷凍食品、カップ麺、そうざい類は売り切れ。 このご時世にこんな事が起きるなんてとぞっとしました。 仕事も一日休みになり、すぐ車の

          第一次産業と広告 2

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 前回、JAを主体としたテレビ広告等の相性が個人的には相性が悪いと思うのにかなりの予算が使われている事について書きました。 せっかくなので宣伝広告業界に身を置いたことがない素人が改善案を考えてみましたので、もし業界関係者やクリエイターの方々で意見交換させていただけるなら是非、コメントください。 私が知りうる限りでJAや全農組織で使われてる広告宣伝費は全国合わ

          第一次産業と広告 2

          第一次産業と広告

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 よくテレビでJAもしくは全農がスポンサーとなり、今の第一次産業はこんなに素晴らしい的なことをテレビタレントを使って宣伝するような番組を目にする機会があるのですが、、、 それいります??? あくまで個人的な感想ですが、、、、 それいります??????  正月特番のようなマグロを追いかける男たち的なドキュメンタリー番組は、今の人手不足の問題や収入が安定して

          第一次産業と広告

          千円の価値

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、 国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 よく生産者の方々とお話をする機会が(コロナ前には)あったのですが、そこで私が行っていたのは、「千円の価値」の話をさせて頂いておりました。 生産者は生産者でありながらイチ消費者であるわけです。 私も営業販売として顧客に勧める担当者としては、数円でも高く販売していかなくてはならない身でありながらイチ消費者なわけです。 私「もしこの頂いた青果物がひとつ千円で売

          千円の価値

          ザ・マーケター

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 恥ずかしい話ですが、「マーケター」という言葉を最近知りました、、、。 なんというか かっこいい、、、照 ついついどこかで使いたくなっている今日この頃です。 あの決して、馬鹿にしているとかではなくむしろ、私自身が マーケターという職種に憧れがあります。 数値から紐解いてtoCへの商品へのアプローチだったりストーリーだったり、短期 中期 長期の目線で顧客満

          ザ・マーケター

          残留農薬とは?

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 世間一般では聞きなじみのない言葉だと思います。 残留農薬 ざんりゅうのうやく  ひらがなにすると何かおどろおどろしい感じがしますね。 消費者に届く青果物の大半は生産者の管理の下、国に定められた農薬の規制内での栽培を義務付されているわけですが、よくある話が、青果物から使用したことのない農薬の検出により、その畑全ての青果物の廃棄を余議なくされるようなことが年

          残留農薬とは?

          産直ECと市場流通の課題

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 専門家ではないので詳しいデータはありませんし、産直ECを否定するわけでも市場流通を否定するわけでもなく、よりよい世界を目指して発信してますのでお気軽にお読みください。 ここ数年、産直ECが増えてきているのは個人的には素晴らしい事だなと思います。生産者と消費者が直接結び付き、生産者を直接支えていくこの構図はお互いがお互いのことを考え、信頼関係を築いていく素晴ら

          産直ECと市場流通の課題

          市場流通は悪

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 ここ近年、青果業界において産直ECなる取引が業界に新しい風を吹き込んでいますね。 個人的には、この取引、素晴らしいと感じています。 なによりこの国内における青果業界に数ある課題を解決する為にスピード感をもちながら、若い世代が多くの施策を行っている事が素敵だなと感じています。  なんとなく若い世代は、youtuber的なビジネスやインフルエンサー的な広告ビジ

          市場流通は悪

          国産米の未来

          米業界についてはあまり詳しくないのですが、良く言う戦後のアメリカと日本の関係から米と輸入小麦粉(パン)の食文化の推移はなんとなく知っているし、国産米が国内で余っていて値段が安いという事もなんとなく知っている世間一般のイチ消費者的な考えで書かせて頂くと、米粉の時代はすぐそこまで来ていると思う。確かに国内消費量を単純計算すれば、圧倒的に供給量が足らないのかもしれないし、ここまで減反政策をしいてきた日本の政治が結果論失敗だったのかもしれない。 ただ青果もそうだが、需給バランスを整え

          国産米の未来

          青果市場の仕事って 2

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 本日は前回の続き なかなか市場流通における青果業界の内部の仕組みや仕事内容って、情報が閉鎖的でわかりにくく、イメージが湧かないと思うので簡単に業務内容を説明します。 ①朝4時出社 当日の入荷商品のチェック~商品の販売 入荷商品のチェックとは、当日市場内に入荷予定の商品がきちんとあるかの確認なんですが、配送の遅延で到着してなかったり、等級規格ごとの明細に違

          青果市場の仕事って 2

          青果市場の仕事って?

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 本日は青果市場のお仕事について簡単に説明します。 一昔前であれば、良く言う「競り売」が基本となっており、誰しも一度はテレビなんかで見たことあるような大声を張り上げて競売を行っていたものですが、現状全国の市場において競り売を行ってるのは全体の5%あるかないかです。  じゃあ何をしているのという話になるのですが、ほぼほぼ相対販売(あいたいはんばい)を行っており

          青果市場の仕事って?

          フードロスと売り切れ御免

          市場流通における青果業界に営業販売として20年以上身を置き、国内の第一次産業発展の為、日々想う事を発信しています。 近年取り立たされておりますフードロス問題。 そして第一次産業の衰退と国内自給率の低下、、、、。 先進国の中でも高い食料廃棄率と青果物の国内自給率の低下という一見相反するこの2つの課題を持つ日本。 国内産自給率が低下しているのに食料が余る、、、、 これは簡単ですね。単に輸入の青果物がどんどん日本に入ってくるから食料が余る。もちろん政府がこの事に対応すべき点は

          フードロスと売り切れ御免