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CJって何? 問われて”Challenging Jijiiこそ目指す生き方”なんて答え…

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CJって何? 問われて”Challenging Jijiiこそ目指す生き方”なんて答えるが、実は甥っ子の娘と雑談していて”チャラいジジイだ”と言われたのが事の発端、 駐在員生活計9年、帰国後47都道府県を車で制覇、その他思い出すまま徒然に筆を進めます、是非お付き合いください

最近の記事

元ポルトガル駐在員の推しの街 エボラとオビドス

 前回投稿したモンサラーシュに続き、とても思い出深いが、夫々全く対照的な街を二つ紹介したい。  一つは、リスボンからモンサラーシュへ向かう途中で立ち寄ったエボラ。ポルトガル中央内陸部でリスボンのほぼ真東に位置する地方都市。城塞で取り囲まれた街の入口では青い空と明るく素敵な広場が出迎えてくれる。  ここを通り過ぎて街中に入り、神殿や修道院を眺めながら奥に進むと目的のサン フランシスコ教会に到る。今までの明るく爽やかな印象が一変する。  入って直ぐの礼拝堂はしっかりとしたレ

    • お気に入りの白ビールを成城石井で発見

       ドイツへ度々出張していた頃、現地サイドとのタフな話合いをなんとか乗り切って日本へ帰国する日は、身も心もホッとして朝からウキウキ気分。  フランクフルト空港へ向かう高速鉄道の中で提供されるのが、このビショップのラベルのヴァイスビア(白ビール)と簡素なスナックだった。これが楽しみと言わずして何と言う、とばかりに、毎回朝から一人至福の時間を過ごしていた。  ある時、いつもの様にビール片手に流れ去る田園風景を眺めていると、近くの席の乗客から声を掛けられた。”日本の方ですか? 朝

      • 元ポルトガル駐在員推し 一度はモンサラーシュへ

         駐在して4年間住んだ経験から、一番のお勧めはモンサラーシュ。日本から訪れた知人がわざわざ遊びに行くと言うので、興味を持ち調べて自分も行きたくなった場所で、またとない体験ができた。  イベリア半島の大平原の中にポツンとある岩山の上に、侵入者を見張り、それを撃退する為に建てられた太古の城塞が点在する。中でも、丘の上の城を中心に村が出来て取り囲み、城塞都市となったのがモンサラーシュ。  リスボンからエボラを経由して一日かけて到着。平原の中の高台とくれば周囲に遮る物がない。そこ

        • ポルトガルのクリスマスイブと結婚式 後編

           その時出張していた先の社長は、配下駐在員の任期終了に伴い、後任を早急に決定する必要があった。当時知る由もないが、私がその候補の一人となっていて、適性の見極めが今回の出張の裏の目的でもあったらしい。  そんな事情から、前夜のクリスマスイブのトラブル体験からポルトガルに対するイメージの悪化を懸念した社長は、急遽、かなり高級なクリスマスランチのオファーに至ったという訳。そんな背景露知らず、呑気にランチを心から楽しんだ二人組だった。  その後、諸々の経緯を経て、タイ駐在に次ぎ、

        元ポルトガル駐在員の推しの街 エボラとオビドス

          ポルトガルのクリスマスイブと結婚式 前編

           ポルトガルへの出張中、クリスマスイブに遭遇した出来事とその後に駐在員として経験した話。  12月はいたる所で飾り付けがとても綺麗で、街行く人々の表情も何となく晴れやかな感じ。初めての欧州でのロマンティックなクリスマスイブを期待して、現地駐在員の取り纏め責任者に出張者二人組は夕食に連れて行ってもらうことに…  ところが当然のことながら、ポルトガルは敬虔なキリスト教徒の国。イブの夜は仕事などする訳もなく、店を閉めてミサに出かけているらしく営業している店は見当たらない。  

          ポルトガルのクリスマスイブと結婚式 前編

          ポルトガル ユーロカップ 2004 決勝戦の夜

           現在ドイツで開催中のユーロカップ 2024の話題に接すると、20年前に行われたポルトガル対ギリシャの決勝戦の夜が浮かんでくる。  当時、C. ロナウドは若手有望選手の一人として出場、レジェンドのMFルイス フィーゴがポルトガル チームを牽引。特に団結力が素晴らしく、並み居る強豪のスペインやイングランドを打ち負かしてあれよあれよという間に決勝戦にコマを進めた。  ポルトガルの人たちは、予選リーグや決勝トーナメントを問わず、勝利のたびに車を繰り出しクラクションや花火を打ち鳴

          ポルトガル ユーロカップ 2004 決勝戦の夜

          タイの結婚式に招待された体験記 後編

           夕刻のそれらしい時が来て、タイの儀式によくあるパターン・・・いつ始まったのか、誰が参列者なのかも判然としない集まりの中に連れ出された。  服装は小ザッパリした普段着(?)、音だけの花火が数発轟き、定番の耳をつんざく低音を発する大きな古めかしいスピーカー。ステージではリオのカーニバルかと見間違える様な踊り子が踊っていて、その周囲にはネオン管やスポットライトがいくつも並べられて色とりどりの光を発している。  多くの人々が集まった村の広場に会場が設置されて、料理と飲み物が提供

          タイの結婚式に招待された体験記 後編

          タイの結婚式に招待された思い出 前編

           タイでは様々な儀式やお祝い事があるが、中でも一時的な出家の門出と結婚式が盛大に催されるイベント。駐在していた際には、お葬式も含めて色々と参列させてもらったが、地方で行われた結婚式は忘れられない。  ある日、現地スタッフの一人が緊張した面持ちで近づいて来て、独特の右手だけで差し出すスタイルで白い封筒を渡された。中を見ても意味が分らないので現地マネージャーに確認。すると、事前に相談を受けていたらしく”田舎の実家で結婚式を挙げるのだが 、遠くて仲間たちは行けないので是非代表して

          タイの結婚式に招待された思い出 前編

          タイ 元駐在員のお勧め料理とその食べ方  

           タイ料理に定番の調味料セット、クルアン プルン この発音というかイントネーションというか、これがとても難しい。初めて行った店では伝わらないことが多く、これが地方へ行って屋台で伝われば一人前か!  通じない場合は、”ナンプラー(魚醤)、ナムソム(酢)、ナムターン(砂糖)、プリックポン(粉唐辛子)のシー ヤーン(4種類)ミーマイ? (有るか)”と聞けばどこに行っても大丈夫。前回取り上げたおつまみのガイサムヤーンと並ぶタイ料理の傑作だと思う。  かつて住んでいたバンコクのスク

          タイ 元駐在員のお勧め料理とその食べ方  

          タイ 駐在員が通う料理店 その二

           前回に引き続き、小ぎれいな店を綴ってみよう。バンコク スクムビット通りのSio55にあったトンクルアン、今はSoi49に移っているが以前の店の思い出がとても強い。現地の人々が家族連れで利用する、庶民の店である。  昼前に周囲を少し散歩して、ちょっと遅い昼食に訪れる。強い日差しのもと汗ばんだ身体を店の中庭、風通しの良い木陰のテラス席へ。定番のガイヤーン(トリの丸焼き)と地元のシンハービールを注文する。現地の人はビールに氷を入れて飲む人も多いが、駐在員は馴染みのスタッフに”よ

          タイ 駐在員が通う料理店 その二

          タイのプー(ニムニム)パッポンガリー

           現地の料理を楽しみたいなら”そこの駐在員に聞け”とはよく言われる事。自身が堪能するのは勿論、来訪者を連れて行ける安くて美味しい店を確保するのも業務の一つ、中には代々の駐在員間で引き継がれている処もある。  前回まで取り上げて来たポルトガルとは少々異なり、タイの店のレベルはピンキリなので、先ずはちょっと小ぎれいな店のお話から・・・  バンコクで日本人がたくさん住んでいるスクムビット通りのSoi23の奥にあるバーンカニタ、ここは現地の人や観光客も訪れる有名店。蚊が苦手な人は

          タイのプー(ニムニム)パッポンガリー

          ポルトガルでサパテイラ プレパラーデ

           お勧めの美味しいポルトガルの食べモノ続編。  借りた部屋のオーナーがとても親切な人で、マンションの周りにある地元の人が通うレストラン、テラスが素敵なカフェや鳥の丸焼きの店など色々と教えてくれた。その中で、安くて美味しくボリューム満点、何よりビールがグラスに泡無しでなみなみと注がれてくるのがうれしい店のお話。  前回の投稿で紹介した定番のカメノテ、海老の塩茹と自家製のしっとりとしたパンをパクつきながらビールを楽しんでいると主役が登場する。因みに写真のグラス、この店のロゴが

          ポルトガルでサパテイラ プレパラーデ

          ポルトガルのカメノテとウナギ

          カメノテと呼ばれる食べ物をご存知だろうか。貝の一種で、見かけは亀の手首から先を甲羅から切り離した様な形をしており、これが海辺の岩肌にびっしりと張り付いているのを想像すると食欲も失せようというシロモノ。ポルトガルで初めて見た時はぎょっとしたが、日本でも食される海産物だと聞いて二度ビックリ。  リスボンで住んでいた町では当時日本人はたぶん我々家族(私と妻、高校生の息子)だけで、地元の市場へ行くと店の人たちが面白がって色んなものを勧めてくれる。魚屋で”日本人は魚を生で食べるらしい

          ポルトガルのカメノテとウナギ

          ポルトガル 日に客2組だけのレストランと赤ワイン

           仕事で関係先を訪ねた時の素晴らしい経験、そして、今でも忘れられない赤ワインと出会った記念すべき日の話である。  朝からの打合せが一段落してちょっと遅めの昼食時、訪問先のオーナーが素敵なレストランを予約してあるから行こうと言う。道すがらの説明によると、ワイナリーを営んでいるその地方の資産家が経営している店で、午餐と晩餐それぞれに一組の予約だけを受けるのだそうな。  どんな店なんだろうと期待して到着すると、葡萄畑の中に普通の倉庫のような建物がポツンとあるだけ。促されて中に足

          ポルトガル 日に客2組だけのレストランと赤ワイン

          人の振り見て我が振りを・・・

           ちょっとした個人的な記念日やイベントに、時々利用する寿司屋へ妻と出かけた。  そこに現役を引退したと思しき男性が元の同僚らしき二人と来ているのに出くわした。仕事がらみの話がほとんどでどんどんボルテージが上がり、小さな店内のこと、聞くともなしにその声が耳に飛び込んで来る。途中、聞き覚えのある名前が話題に上ったような気がして、思わず妻と顔を見合わせた。  海外ビジネスで成し遂げて来たこと、問題を解決するために配下の日本人駐在員を叱咤激励したことなどが語られるのを耳にしながら

          人の振り見て我が振りを・・・

          ポルトガルの高速道路での出来事

           長期連休が始まる前夜、翌日からの予定をアレコレ考えながらリスボンの自宅へ通じる高速道路上にいた。途中で、同じくリスボンへ帰宅する同僚の駐在員と遭遇したので、先を行く彼の後につけてタンデム走行。  尚、本投稿に関しては、登場する同僚の了解を得てあります。  左に大きくカーブしながら下る追越車線を走行中にそれは起きた。前を走る車に徐々に近づいたその瞬間、突然その車が中央分離帯に激突。先行する同僚はハンドルを切ったが避けきれずに後部に乗り上げるように衝突。その反動で転覆しルー

          ポルトガルの高速道路での出来事