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3・11に寄せて

「3・11」・・・もう13年もたっているのですね。

日常に戻っている私のようなものは「もう」と話しますが、「まだ」と思っている方も数多くいらっしゃるのだと思います。

思いの丈に寄り添えば、これを話題とすることの是非について悩みましたが、今週の教室の「トピック」冒頭で触れさせていただくことを決めましたので、内容を引用させていただきます。

13年前の3月11日14:46 あなたは何をしていましたか?

私と夫は勤め先で仕事中、息子は小学5年生と3年生、授業中の出来事でした。

住まいは現在と同様関東南部、震源から離れていたのに、その衝撃の凄まじさは経験のないものでした。

子供のもとに行きたくても、上司の指示なしでは帰ることもできず・・・いつも以上に一分一秒が長く感じられました。

当時もスマホは所持していました。

アプリでラジオも入れておりましたし報道映像も見ることはできましたが、回線がバグっていたため誰とも連絡を取ることができませんでした。

ようやく上司から、建物内へ戻り当日の作業を終えたものから帰宅するよう指示が出ました。

その時点ですでに16時半は回っていたと思います。

緊急時の引き取りシステムが決まったのはその震災がきっかけでしたから、家に向かうべきか、学校に向かうべきか自分で判断せねばなりませんでした。

疑心暗鬼のままただただ走り始めた私を、子供の同級生のお母さんが私を見つけてくれ、学校から出された指示を知ることができ、無事再会を果たすことができました。

・・・あれから13年、小学生だった息子たちも社会人です。

現在教室に通ってくださっている保護者様も、守られる立場から守る立場に代わっていらっしゃいます。

1月1日の能登の地震もそうですが、自然災害に予告はありません。

いつ何時、その恐怖と向き合わねばならないかは、誰にも分らないのです。

だからこそ、備えあれば憂いなし。

3・11を通し、被災された皆様に思いを馳せるとともに、ぜひご家庭で「備え」について話をしていただきたいと思います。

また、私共の教室でお願いしている

・水筒の持参

・上履きの着用

・緊急連絡先の提示

いずれも、「備え」の一つです。

「ま、いいか。」で済ませるのではなく、「もしも」を想定し、ご家庭で「守る意味」を伝えるお手伝いをしていただければ幸いです。

教室向け「トピック」より

この後、教室としての対策など話は続いていくのですが…。

水筒・・・
水分補給は健康維持に必須!
自身だけでなく、新型コロナなどのウイルス対策、熱中症対策にもつながります。
命をつなぐ大切なアイテムです。

上履き・・・
被災時に逃げるとき素足だったら???
スリッパは足の裏を守るかもしれませんが、迅速な行動には不向きですよね。
なにより、小さな子供が靴を履き替えるのにどの程度の時間が必要か考えてみましょう。

緊急連絡先・・・
契約書に記載を求める欄があります。
時折、「自宅」と「自分の携帯番号」を記載なさる方がいらっしゃいますが、「緊急時」を想定して尋ねています。

残念なことに、このようなメッセージを幾度となく伝えておりますし、入会面談でも、守っていただくことの必要性も説明しているのですが、なかなか守ってくださる方が100%には到達しません。

とはいっても、ここ数年はその努力が実り9割程度の方は、方針を理解し対応してくださるようになってきています。

草の根運動の威力はすごい!!
無駄に思えるほど小さな一歩でも、種を植え続けることが大切ということです。

それは、「私⇒保護者」だけでなく「保護者⇒子供」も同じこと。

教室でお預かりする時間はわずか50分、この間「何も起こらない」という保証はないのです。
どんなにしっかりして見えるお子さんでも、親が考えているほど成熟した判断力は有していません。

だからこそ、一番関わりの多い家庭でたくさん話し、たくさん考えることが何より大切です。

それぞれのご家庭で、ぜひ「防災の意識」という種をまき続けてください。

それは、テレビを通してでもいいでしょう、日常会話でも、絵本でも・・・。
きっかけは何でもよいのです。
知るチャンス、考えるチャンスを作るチャンスをつくる・・・これこそが種まき、そう思います。

最後に余談ですが…

当時5年生だった長男のクラスは、被災時家庭科の授業を行っていたそうです。しかも調理実習。

帰り道、長男は、作ったものを食べることができなかった悔しさを何度も何度も話していました。
※もとより様々なタイミングを逃がすタイプなので・・・

でも、その時、私は、調理中(包丁を使ったり、火を使ったり)でなくてよかった・・・、それしか頭に浮かびませんでした。
そして、そのことに感謝すらしていました。

親ってそんなものだし、子供ってそんなものだということです。


今回もご拝読ありがとうございました。
さ、気を引き締め笑顔で1日を過ごしてまいりましょう!
適うのであれば、「スキ」の足跡をよろしくお願いします。



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