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【例文あり】公務員から民間への転職で重要な、志望動機の解説!

地方公務員から転職したフリーランスのじゅんです。
新潟に住みながら、キャリア支援領域/公共領域で活動しています。

キャリア支援300件以上の経験をもとに、独断と偏見を付け足して、
20~30代の公務員に関するアウトプットを続けています。


この記事を読むべき人
・公務員から転職したいけど、履歴書でのアピールに困っている人
・公務員から民間へ転職活動しているけど、書類がなかなか通らない人
・まだ転職活動していないけど、転職には興味がある公務員

転職において、志望動機はとても重要な要素です。
志望動機を言語化することで、転職をスムーズに進められます!

この記事では、公務員から民間へ転職する際の志望動機を扱います。
記事の最後では実際に使える例文も付けておきますので、
ぜひ最後まで読んでみてください!


なぜ公務員の志望動機が大事なのか?

答え ⇒ 自治体にはMVVが存在しないから。

民間企業は、企業理念や行動方針といったいわゆるミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)に即して事業を展開しています。採用においては、MVVと求職者がどの程度マッチングしているのかを見られます。どれだけ弊社のミッションに共感してくれているか、どれだけバリューに沿って行動してくれそうか・・・

ここで重要なポイントです。自治体には自治体ごとのMVVがありません。
それらしき文言が総合計画や組織指針に書いてあったりはします。
「都市と文化が共存し、笑顔が香るまち」みたいな。
言葉を選ばずに言うと、まるで特徴が無い。1700の自治体をランダムにシャッフルしても、どの文言がどの自治体か見分けられないでしょう。公金(税金)を扱う以上、全体最適というか、公共の福祉というか、特徴が出しにくい構造なので仕方のないことではありますが・・。

問題なのは、公務員が民間のMVV文化にピンと来ない点です。
公務員が思っている以上に、民間企業のMVVは重要です。企業にはミッションと人生が重なり合っているような人が多くいますし、人事評価はバリューに沿って評価されます。でも公務員には自治体のスローガンと人生が重なり合っている人なんて見たことないです。

民間企業がMVVと求職者のマッチング度合いを測るのが「志望動機」です。
なんでウチなの?なんでミッションに共感したの?入社したらどんなバリューに基づいて行動できそう?という具合に深掘りされます。

民間から民間への転職でも深掘りされますが、MVV文化と始めて出会う公務員は、より重要視されます。
だから公務員から民間への転職では、志望動機が重要視されているんです。


志望動機の基本的な4つのポイント

ここからは、より実践的な内容を解説していきます。
まずは志望動機を作る前の基本的なポイントです。

①構成を練ることに8割の時間を使う
志望動機の構成は非常に重要です。読みやすく、内容が明確であることが求められます。構成をしっかり練り、手戻りなく効率的に、そして採用担当者に伝わりやすい効果的な志望動機を作りましょう。

②文章の2割以上は、企業ごとの具体的な内容にする
志望動機は具体的な内容を心がけましょう。企業の分析を行い、オリジナリティのある志望動機を作成することが大切です。全てを企業ごとに作成するのは結構な難儀です。多くの企業へエントリーするような転職活動では、7~8割程度を定型化して、2~3割程度をカスタマイズするくらいのイメージがオススメです。

③文章量は200~300文字程度にする
適切な文章量も重要な要素です。文字数の指定が無い場合は200~300文字程度が理想的です。簡易的、一般的な志望動機は200~300文字程度になりますし、熱意やオリジナリティを入れる場合は300~400文字程度になりがちです。文字数だけで落とされることは無いですが、文章全体として読みやすいかどうかという観点を忘れないようにしてください。
(僕も企業への熱意に比例して、文字数がかなり増減しました)

④自信する
自信とは、自然とつくでもなく、空から振ってくるものでもありません。
意図的に「自分を信じること」です。
志望動機に置いて、中途半端なPRや謙遜は逆効果です。自分がどれだけ優れているか、自分という商品をここで買わないと損をするように思わせるか。
特に公務員が苦手な部分だと感じますが、転職に限らず、民間企業で活躍するための土台ともなります。「自信する」は志望動機を作る時から自分にすり込ませましょう。


志望動機に書くべき内容

続いて、実際に志望動機に書くべき内容について解説します。
志望動機の内容は、以下のように構造化できます。構造化を意識することで、読み手に伝わりやすい文章に仕上げることが出来ます。

①志望理由
志望動機の冒頭では、志望理由を明確に記述しましょう。業界や企業を選んだ理由を具体的に書くことで、志望動機に説得力が生まれます。

②根拠
志望理由を支える根拠やエピソードを具体的に説明します。転職を考えるきっかけとなった出来事や経験を時系列で整理し、前向きな内容を意識して記述しましょう。

③自己PR・経験
志望動機には、自己PRや経験エピソードも欠かせません。スキルや資格、経験をどう活かして貢献できるかを具体的に述べましょう。未経験分野への転職でも、関連するスキルや意欲をアピールしましょう。

④目標
志望動機の締めくくりには、入社後の目標を記述します。自分の目標だけでなく、企業にどのような価値を提供できるかを明確に示しましょう。


NGな志望動機

志望動機を作っていると、ついやってしまいがちなNG文章になってしまうこともあります。志望動機を作った後に、これらに当てはまっていないか確認しましょう。

①公務員や自治体を悪く言うような表現
悪口や不満を志望動機に書くのは避けましょう。ネガティブな内容は印象を悪くします。要素として入れたい場合は、ポジティブな表現に変換することが必須です。

②どの企業にも100%当てはまる内容
志望動機は「企業ごと」に「具体的」な内容にすることが重要です。どの企業にも当てはまるような内容はすぐに見抜かれます。自分の話や骨格的な部分は定型文にしつつ、企業ごとに細部をカスタマイズしましょう。

③論理性や一貫性が欠ける内容
文章ルール的な話ですが、当然ながら志望動機にも論理性や一貫性が必要です。伝えたいことを明確にし、他の項目と矛盾がないように記述しましょう。

ちなみにNGな志望動機は、転職のプロに相談すると一発で見分けられます。
自分で文章を作りこむと、意外と上記の①~③に当てはまっていることに気づかない場合もあります。たたき台を作ったら、一度添削を受けてみることをオススメします。


実際に使える志望動機(例文)

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
最後に、志望動機の例文を作ってみたので参考にしてください。
あくまでも例文なので、比較的使いまわしやすい内容にしました。その分、企業の具体的な特徴や、エッジの効いた要素は弱めになっているため、例文をベースにカスタマイズを重ねてください。

例文キーワード:営業、市民目線、対面コミュニケーション

「私は公務員として市民ニーズに応えるため、常に顧客志向を持って業務に取り組んできました。目の前の顧客ニーズをどう満たすのかを考えることにやりがいを感じるため、顧客課題と向き合う企画立案やサービス改善に携わりたいと考えています。特に、福祉課で培った対面コミュニケーション能力を活かし、新規・既存問わずに顧客と信頼関係を築くことで折衝シーンで貴社に貢献したいと考えています。」(184文字)

例文キーワード:事業推進、プロジェクト管理、チームワーク

「公務員として、市長の公約である地域活性化プロジェクトをリードしてきた経験があります。6人の部下をマネジメントしながら重要施策に携わったことにより、プロジェクト管理能力やチームワークの重要性を学びました。貴社では、これらのスキルを活かしてプロジェクトを成功に導き、組織の目標達成に貢献したいと考えています。また、異なるバックグラウンドを持つチームメンバーと協力し、革新的なアイデアを生み出すことにも挑戦したいと考えています。」(211文字)

例文キーワード:未経験、成長意欲、社会貢献

「公務員としての経験を通じて、社会全体を広く捉える姿勢を身につけました。貴社の事業は、社会課題や公共性を重視しているため、私の経験をダイレクトに活かせると確信しています。職種自体は未経験ですが、3度の異動経験で培った適応性も活かし、新たな環境で私自身も成長しながら貴社へ貢献したいと考えています。特に地方創生事業では、他地域への横展開も視野に入れ、社会全体への貢献を志しながら新たな価値を創造したいと強く願っています。」(208文字)


まとめ

公務員から民間企業への転職において、志望動機は非常に重要な要素です。適切な構成や具体的な内容を心がけ、前向きで企業に貢献できる志望動機を作成することで、内定に近づくことができます。この記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ民間への転職を成功させてください!

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