『P3R』発売のニュースのおかげで『P5R』が楽しい話
『ペルソナ3』がリメイクされる。
このニュースをXで知ったとき、僕がするべき行動は脳内の風香によってナビゲーションされた。
「未プレイの『ペルソナ5』を直ちに始め、来たるべきP3Rに備えましょう!」
風香とはP3のナビをしてくれる癒しの女性である。
僕は脳内風香の指示に従い、メルカリで未使用のP5Rを探した。
数日待ってもなかなか納得のいくものが見つからず、いいねのハートを押した分の労力が無駄になっただけだった。結局、近所のGEOで新品を買うことにした。
別にP3RをやるにあたってP5Rをやる必要はないが、なんとなく自分の中で「それは無いな」という感覚がしていた。
それほど僕の中では『ペルソナシリーズ』は特別な作品なのである。
早速リビングのテレビでやってみる。
相変わらずオシャレな音楽とUIに、勝手に上がっていたハードルと期待感は早くも満たされた。最後にやったシリーズであるP4から何年経っているのかわからないが、懐古主義に浸る間もなく痛快なストーリーと多彩なキャラの魅力にどっぷりと引き込まれてしまった。
二十代前半、彼女が居なかった僕の趣味といえば漫画かゲームをすることくらいだった。女っ気のないタバコ臭い部屋でやった数々の名作ゲーム。
その中でも特に印象的だったのがペルソナ3だ。お世辞にも華々しいとは言えない高校生活を送った僕にとって、それは理想の学園生活だった。昼は充実した学園生活、夜はシャドウとの戦い、美男美女との共同生活、モテモテの主人公。素晴らしい音楽の数々。どれをとっても新鮮でワクワクするゲーム体験だった。
年齢を重ねるとゲームが出来なくなっていくという話をよく聞くが、例に漏れず僕もそうなっていた。興味を持ったゲームを買っては序盤で放置を繰り返す行為は、間違いなく無気力症候群一歩手前だった。
今ではそんな僕もパワハラ上司の改心を『心の怪盗団』に懇願しつつ、P5関連の動画を漁ってから眠りにつく始末である。
(動画を漁っていてひとつ納得できないのは、杏殿の人気が低いことだ!ここで語るのはやめておくが)
こんな具合で普段から『P5R』と『P3R』のことばかり考えていると、ペルソナ4についても恋しくなってくるのが人というもの。ついには『P4A』を息子と一緒に見始めてしまった。
ビジネス書や投資の本を読むのも良いが、ゲームもやっぱり楽しいね。そう『P5R』が思い出させてくれた。
少なくともこの熱は2024年2月2日まで冷めることは無さそうだし、さらに燃え上がる可能性の方が高い。