家に帰る
以前にも私の母が、私の実家である自分の家から「帰る」と言うことがよくあるというお話をしたことがあります。
分かりづらいですね。要するに、家にいるのに「家に帰る」と言うんです。
母の実家のことを指して言ってるのかとも思うのですが、母の実家は没落して今は元あったところにありません。
忘れちゃったのかな?かつての誇らしい記憶のみ憶えていて、そんなことを言ってるのかもしれない。悲しいことではありますけど、人間誰だってつらい想い出にはバイアスかけたくなります。
それに留まっていてくれたら良かったのですが、ここのところ「お前のところに行こうかな」と言い出しました。これはかわいこぶってばかりもいられない。生活に根差した大問題です。
とにかく父に不満を持っているのですが、しかしそれだけじゃなく、母は何かに付けて満足するということがない人なのです。
と言うとなんか現状に寝そべることなく、果敢に困難に挑戦する人のように聞こえますが決してそんなことはなく、すぐそこにある幸せに気づかず、常に不平不満を抱いてきた人なのです。
だから、現状の打開を求めて、この先「何か良いことがある」という漠然とした期待のみで、我が家への引っ越しを考えているだけであって、ここへ来たら来たでネガティブキャンペーンを張るのはほぼ間違いないことのように思われて仕方ないのであります。
子の私から言えることは夫婦のことは夫婦で解決してほしい。ということ。
ただ、母が身をもって、私のこの先の人生における苦難を示してくれているのであれば、母と私は似通ったところが多々あるので、それはいい教訓になります。