口は災いのもと

なんてなことを申しますが、確かに言ってしまったのなら「口」は「災いのもと」となり得るでしょう。ひとたび言ってしまったものはなかったものにはなりませんから。

ただマスコミによる捏造。これはまたヒドいもんでございますね。

発言の一部だけを切り取って、真意の部分を押し隠すなんてことも奴らは平気です。

文脈を無視した「キリトリ」で、埒外の危害を被った方も大勢いらっしゃいます。

それもそうなのですが、言ってもないことを言ったことにされ、人生のレールを勝手に脱線させられた人、行き先を変えられちゃった人。こりゃあ気の毒としか言いようがありません。

古くは「不倫は文化だ」なんてなものがあります。

これは奥様以外の女性との関係を追及された俳優さんがマスコミを前にして述べた「名言」ということになってますが、これ実は「名だたる文芸作品なんかでも『不倫』をテーマにしたものはたくさんある」という言い訳をしたに過ぎません。

これをどうねじ曲げたら「不倫は文化」になるのでしょうか?

不倫自体は余り褒められたことではありませんが、彼の本意は不倫を肯定したものではありません。この騒動で彼は仕事を一気に失いました。まさに「冤罪」です。

その他にも、かつてプロ野球の日本シリーズでパリーグの覇者、近鉄という球団の投手が「巨人はロッテより弱い」と言って巨人ナインの逆鱗に触れ、その後の大逆転劇の引き金になってしまったというのもあります。

これなんかこの投手は勝利者インタビューの際、巨人打線はどうだったかと問われ、「別にどうってことはなかった。シーズンの方がよっぽどしんどかった」と言っただけです。聞かれたから正直に答えたのです。

それを聞いた方が勝手に「巨人はロッテより弱い」としたんです(ロッテはその年のパリーグ最下位でした)。ヒドくないですか?そんなことひと言も言ってない。

自分の言ったこと、したことならその責任は負いましょう。自分で蒔いた種ですから当然のことです。

しかし赤の他人が蒔いたものをなぜ刈り取らなきゃならんのですか?

挙げ句の果てに蒔いた方は「俺のお蔭で真実が」とか「世間の声を代表して」みたいなことを言って自己を省みることもしない。

どうしたらいいのですかね。そうです。何も喋らない方がいい。とこういうことになります。

口は災いのもとですから。

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