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編集サイドか著者サイドか、悩みどころ

校閲の記事が出ていました。
あまり出版の内情に触れた記事が出ることは少ないので、こういった記事は目に留まります。

『いちばんやさしいWeb3の教本』という本で、出版社はインプレス。
こちらの本で事実誤認が多く見つかり、回収を決めたということでした。

このようなことは特に書籍編集者ならば、日常業務を思い出すのではないでしょうか。
どこまでファクトチェックすべきか?は、いつも悩ましいところです。
どの範囲までこちらでチェックし、著者に任せていいのはどのような範囲になるのか。

一般の読者なら気づかないかもしれませんが、文献タイトル、西暦和暦の対応なども、原稿の時点では結構間違いがあります。

そのため、編集サイド(編集担当、校正、校閲)で網羅的に確認することはよくある話です。
それでも、確認漏れは残ってしまうケースも。

専門家ならわかるというレベルならまだしも、誰もがわかる間違いは少なくとも避けたいところです。
ただ、長く編集業をしていると、どこが間違いが起きやすいか、そのポイントがわかってくるもの。

pdf上、インデザイン上で間違いないか検索もしますが、編集経験にもとづく直感にも頼ります。
それにpdf(Acrobat)もインデザインも検索機能が充実してきていて、より間違い探しをしやすくなってもきています。

機械的に確認できることはなるべくコンピュータに任せ、最終的には担当者が直感にも頼りながら確認していくという流れが続きそうです。


参考記事:インプレス「Web3本」のミスは、なぜ防げなかったのか? 軽視される「校閲」の価値
https://news.careerconnection.jp/news/social/140398/

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