小松未歩の世界を語るnote vol.1 -歌詞解釈「青い空に出逢えた」- (#青い空ナイト)
はじめに
品川みくさん主催のTwitter企画、”小松未歩1曲1時間ラジオ”のスピーカーの皆様、リスナーの皆様、はじめましての方、kazuです。
明けましておめでとうございます。
昨年は、私の歌詞解釈等に対する反応やコメントを頂き、とても嬉しかったです!ありがとうございました。今年も、この企画に参加して、解釈を楽しみたいと思っています。
そして2023年の幕開けとともに、初めてのnoteを投稿します。
この企画で発表してきた、今までの歌詞解釈をどこにも残していないので、noteに簡単にまとめたものを投稿していこうと思っています。それ以外にも、小松未歩さんのことを中心に、記事を投稿していく予定です。
それでは、本題に入ります。
記念すべき第1回目の記事は、2022年8月に開催された「青い空ナイト」についてです。
小松未歩さんが1997年に発表した「青い空に出逢えた」という楽曲について、歌詞解釈を行いました。
さて、当時の私はどんな解釈をしていたのでしょうか。
歌詞解釈のポイント
私にとってのポイントは、3つあります。
①青い空に出逢えた
②シグナル
③天使たちのはしご
この曲に出てくる①〜③の歌詞(※1)。これは一体、何を指すのでしょうか?
①「青い空に出逢えた」について
これは”「青い空に出逢えた」=「最愛の人に出逢えた」”という事を表現していると解釈しました。
この曲の歌詞の中で、「あう」は、「会う」と「逢う」の2パターンの漢字が使われています。使い分けを簡単に説明(※)すると、「会」は単純な人との出会い、「逢」は親しい人との出逢い、という感じみたいですね。
1番のAメロでは「会」、1番のサビからは「逢」、というように漢字が使い分けられ、主人公の中で、彼に対する見方が特別なものに変わっていったのだと思います。
(※ざっくり説明しただけですので、詳しくは調べてみて下さい。)
②「シグナル」について
これは「不安な気持ち」を表していると思いました。
"彼にフラれてしまうかもしれない"という不安な気持ちを抱えた主人公が、その気持ちを振り払って(=くぐり抜けて)、彼に会いに出かけるシーンを歌っているのだと解釈しました。
③「天使たちのはしご」について
これは主人公にとって、良いことが起きる予感をもたらす、一種のスピリチュアルサインのことではないかと解釈しました。
この3点を踏まえ、書き進めていくと、ひとつの物語が完成しました。
それでは、お楽しみ下さい。
(※1)
出典:小松未歩(1997)「青い空に出逢えた」『謎?』Amemura O-town Record,AOCS-1001
歌詞解釈
「最愛の人に出逢えた夏」
この曲の主人公は、25歳前後の女性。
主人公は、大学在学中に出会った彼に恋をしています。
しかし彼は、夢追い人。それを知っている主人公は、彼の夢の邪魔をしてはいけないと、中々一歩を踏み出せず、社会人になってからも、友人関係を続けて来ました。彼自身も主人公に好意を持っていますが、自分の夢のため、気持ちに蓋をしています。
そんなある日、主人公は自分の気持ちを伝えようと、彼をデートに誘います。曇り空の下、待ち合わせの場所まで、不安な気持ちを抱えながら歩いていると、雲の隙間から天使のはしごが現れました。それを見た主人公は、”良いことが起きるに違いない”と考えます。
そして予定通り、待ち合わせの場所に着いた主人公は、彼を見た瞬間、”やっぱりこの人が運命の人だ!”と確信しました。
もうこの瞬間、主人公は舞い上がるような気持ちで、”この人となら、どんな壁も乗り越えていける!”と、一瞬現実が見えなくなります。結局、この日はうまく気持ちを伝えきれなかったのですが、主人公はとても満たされた気持ちになったのでした。
しかし、現実は厳しく、曖昧になっていた関係に終止符が打たれます。なんと、自分の夢を叶えるため、彼が上京する日がやって来ました。
駅で見送ることになった主人公は、彼と軽く会話を交わします。
別れを言った後、雑踏に消えていく彼の背中を見送ることしかできない主人公に、”もっと早く気持ちを伝えれば良かった、もっとあなたのそばにいたかった…”と、後悔の波が押し寄せてきます。
そんな悪夢のような日から数日後、徐々に気持ちの整理がつき始めた主人公は、彼との楽しかった思い出を振り返っています。
”憧れていた未来はもう来ないけど、彼の為に身を引いたのは、主人公にとって彼への愛であり、彼もまたその愛を感じている。”
”今は二人違う道を歩んでいても、お互いを思う気持ちは変わらない”
主人公はそう思った瞬間、何かがストンと自分の中に収まりました。
”彼を応援する気持ちはこれからも変わらない。”
”この先、辛いことがあっても…、どんな時もあなたらしく笑顔でいてね…。”
そう心の中で祈ります。
もうすぐ夏が来る…
主人公は、純粋な気持ちで彼を応援していた、出会った夏の事を思い出し、懐かしく感じています。
”いつか夢を叶えた彼と再会する日が来たら、きっと嬉しい。”
でも想像の中の笑い合う二人は、もう以前のような関係にはなれないだろうと思うと、ふと寂しくなります。
それでも主人公は、最愛の人と出逢えたことに感謝しています。
”今は互いに違う人生を歩んでいるけれど、この先も彼を応援する。”
”だから最後まで諦めないで欲しい。”
”その先にきっと、素晴らしい未来があるはずだから。”
解釈は以上です。
いかがでしたか?
この曲を聴いて、夢を追いかける彼を応援するために、自ら身を引く主人公像が浮かんできました。
最後に
改めて読み返すと、私の解釈の中では今のところ、一番爽やかな解釈ではないでしょうか。
青い空ナイトは、kazuの初登場回ということで、この解釈から私の人物像を想像してくださった方も、この次に開催された楽園ナイトから、ガラッとイメージが変わると思います。今では、暗い解釈といえばkazuと言われる存在みたいですね(笑)
少し長くなりましたが、今回はここまでです。
初投稿記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2023.1.1
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