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小松未歩の世界を語るnote vol.13-エッセイ「小松未歩さんが目指したサウンドとは?」-

こんばんは、kazuです。
今週は小松未歩さんが目指したサウンドについて、個人的な意見ですが語りたいと思います。

突然ですが皆さんは、宇多田ヒカルさんが2022年1月にリリースしたアルバム"BADモード"をお聴きになったことはありますか?

BADモードは、どの曲も複雑なトラック構成に聴こえますが、あまり目立った装飾はせずに、無駄な音を限界まで削り、余白を感じさせることで、オシャレで上質なサウンドに仕上がっているアルバムだと思います。
まだBADモードを聴いたことない方は、1度聴いてみてください。

なぜ"小松未歩の世界を語るnote"で、宇多田ヒカルさんの名前が出てくるの?と疑問に感じると思います。
これは個人的な感想なのですが、このアルバム(BADモード)を聴いていくうちに、小松未歩さんが目指したサウンドって、こういうサウンドだったんじゃないかな?と思ったんです。

小松さんのサウンドは、活動初期と活動後期では全く雰囲気が異なります。活動初期はバンドサウンドを主体とした豪華に装飾されたサウンドが多いですが、後期に関しては打ち込み主体の大人しめなサウンドに変化していきます。

無駄な音を削ぎ落とし、残った音を引き立たせるサウンドに加え、ダブルトラックを駆使したふわっとした優しい歌声は、唯一無二の世界観を創り上げています。

またメロディ自体も"蒼い夏"や"すぐ恋なんてできる"のように、サビまでがすごく短い楽曲もあり、特徴のひとつだと思います。推測ですが、無駄だと感じたメロディを削ったのではないでしょうか。

小松さんが元々後期のようなサウンドが好みだったのか、試行錯誤していく中でたまたま確立したのかは分かりませんが、きっとご自身の中にある理想のサウンドを追求し続けていたのだと思います。もしかしたらBADモードの楽曲たちのような洒落たミニマルなサウンドを目指していたのかもしれません。

しかし、この路線での新規ファン獲得は難しかったようで、結果的に活動後期は大きなヒットには恵まれませんでした。

では小松未歩さんが目指したサウンドは魅力に欠けるのかというと、そうではないと思います。理由は、シングルCDの売上枚数です。セールスのピークが落ち着いた後の数年間にリリースした作品は、概ね6000枚前後と安定していることから、残ったファンの方たちの心をしっかりと掴んでいたのは事実だと思います。

ファンとしては、小松未歩さんの後期の楽曲たちがBADモードのように洒落たサウンドに聴こえるかと言われれば、ちょっと違うかな?とも思います。小松さんの場合、夜空に輝く星のようにキラキラとした音たちが綺麗にまとまって聴こえると言う表現の方が合っているような気がします。

誤解のないように言っておきますが、宇多田ヒカルさんには宇多田ヒカルさんの、小松未歩さんには小松未歩さんの魅力があり、両者を比べるつもりはありません。ただ両者のリスナーとして、何となく感じたことを今回ここに書いてみました。
共感してくださる方はいないかもしれませんが、少しでもそうかも?と思ってくださる方がいればそれは嬉しいことです。

あとがき

いよいよ今週(3月30日)に迫った品川みくさん主催のTwitter企画”小松未歩1曲1時間ラジオ”では、今年発売25周年を迎えた4枚目のシングル「anybody’s game」がテーマです。どんな解釈になるのか分かりませんが、非常に楽しみにしております。気になった方は是非チェックしてみて下さい!

さいごまで読んでくださり、ありがとうございました。

2023.3.26

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