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自己実現の本当の意味、もしかしてこういうこと?
今回は「自己実現」についてです。最近よく言われますよね。
自己肯定感の次に進むべきステップとでもいいましょうか。
自分のやりたいこと、得意なことを見つけて仕事にできれば最高!ということですが、自己実現するために必要なのは、
「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」だそうです。
「まずはそれを知ること!」と人気カウンセラーが無料動画で語っていたので、早速検証してみました。
自分の場合、好きなことは「絵を描くこと」です。
とはいってもスラスラ描けません。アイデアは出ないし、好きなんだけど得意じゃないんです。
じゃあ、何が楽しいんだろうとよくよく考えてみると、楽しいのは仕事で必要なチラシやイラストを作っている時。絵を描くことが好きのではなく、誰かを驚かせるためにあれこれ考えて工夫するのが楽しいようです。
今回の仕事でも、「コツをつかむまで練習をするとできるようになる工作」をネットで見つけて子供たちと一緒にやるのが楽しかったし、ババ抜きも思いっきり盛り上げてワクワクしました。
なので、自分に好意的に関わってくれる人を楽しませるのが好き
次に、得意なことは?
楽にできてしまう、やっていてストレスにならない、時間があっという間に過ぎる、それはnoteで色々な気付きを書くこと。
いろいろな出来事を分析して言葉にすることが得意
言葉にするのが難しい事象を自分の中のフィルターに通して明確になったものを言葉にしていく作業が好きです。
心理学に興味があるわけではなく、親による心理的虐待が生きづらさに繋がっているので、自分が主体だという感覚を取り戻すのが目的なんだと思います。
そして大事にしているのが、無意識の力。
頭ではわかっていてもやってしまうこと、なぜ、あんなことを言ってしまったんだろうということ。いくら後悔しても「自分のためだった」と許すようにしています。最近は、「まあ、いっか……」と思うようにして。
もちろん、「??」だらけの自分の行動を受け入れるのは大変です。
「ほんとに、自分のためにやったことなのかな?」
と疑ってしまうことも多いし。それでも自分を信じたい、全ては「生きるためにやったこと」その結果、仕事を辞めることになったとしてもです。
というわけで、好きも得意も大切にしたいものも明確にわかっているけれど、やりたいことを仕事にできているのか?
答えは全く、全然、なんでやねん!
楽しいと感じれば感じるほど、ワクワクするほど周りから疎まれて孤立してしまいます。
「結局のところ、どうすればいいの?」
もっと具体的に言うなら、
自分が好きで得意なことをやってると叩かれるんだけど、やっぱりそういうもんですか?
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それで思ったのです。
周りと仲良くしようとするからダメなのかもしれない。
その昔、憧れのスターは別世界の人でした。異次元と言ってもいいかもしれません。夢の中の人。
それが80年代になって一億総中流意識となり、似たり寄ったりの方が共感を得る時代になって、AKBなどまさに親近感そのもの。
そして現在は多様性、「距離感のある個の時代」に変わってきています。それぞれが違って個性的。
私が育った時代は、同じ感覚の人間が多く、共通の価値観を持つ人が多かったために、ほとんどが「競争」でした。
なりたい職業が被る、好きなタイプも似ている、結婚したいと思う相手はみんな結婚したいと思うのでとにかく必死。
それが今は、色々な格差もあり価値観も違うんだからいいんじゃない?みたいな感じですよね。人と同じではないからこそ競争心や嫉妬も生まれにくいというか、その結果、「自分らしく生きられるはず」という気持ちが強くなっているように感じます。
しかしそもそも、個人にそんなにはっきりとした違いなんてあるんでしょうか。個性とか能力差とか、そんなに差があるでしょうか。自分と似た人って結構いませんか?
絵が好きとかファッションに興味があるとか、私の場合は50代でもアニメを見ます漫画も描けます、といっても決して珍しくはありません。自分の親世代とは違い、今は老人だからといって時代劇も見ないし、アニメだって見るし。
人の能力には大きく山になるところがあって、その山に属しているのが世の中の大多数。となれば、自分と得意なことが被るのも仕方がありません。
その結果、嫉妬や競争心が生まれやすいわけで、売りたいコンテンツが似ているとなればなおさら、「お仲間ですね、うれし~い」とはならないし、同じ服を着ている人を見つけた時のように「え、被ってるの?」と落胆した気持ちになります。
そこが自己実現のネックというか現実的な問題というか。
自己実現しようとすると「競争」も生まれてしまう、なので邪魔されるし、じゃあ、この競争をどうすればいいのか。
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仕方がない、諦めましょう、ということではありません。
地道にセールス活動ができるなら、それが苦にならないならやればいいわけで、それこそが才能だと思います。
好きなことを見つけた、得意なことも分かった。その後にどうやってそれを伸ばしていくのか、そこが難しいんだと思います。険しい道とでも言いましょうか。
コンテンツを売るために「人が好意的にうけとめてくれる文章」を書けるようになりたい。それを無理せずに練習し続けられるならいいのですが、無理しないとできない場合は苦しいですよね。
私も最初は記事を有料コンテンツにしたいと思いましたが、読まれる文章を学ぶのがめちゃくちゃ苦痛で、「無理、やめた」と思ったらとたんに楽になりました。そのまま現在まで続いています。
好きなことはやらずにはいられないし、得意なことは無理な努力をしなくても簡単にできます。逆に言えば、何かを意識して変えようと無理をしなければ達成できないことは向いていない。
なので、無理したり努力することが苦痛なら、できることだけをそのまま続けてみればいいのかもしれません。
好きなことだけに集中していると、自分のことが少しずつ理解できて、だんだん好きになってくるような気がします。
それでふと思ったんですけど、「自分の特技を仕事にしたい、お金にしたい」場合は自分と似た人を歓迎できませんよね。似た人が多ければ多いほど競争になるので仕方がない。
でも、生きる楽しさならどうでしょう。なんていうか、
「自分と同じ人が周りにいたらもっと楽しいんじゃないか?」
と思ったんです。私と似たような人がたくさんいたらいいかもって。そう思った瞬間、あれ、もしかして、自己実現ってこういことなのかもしれない、とひらめきました。つまり、
自己実現とは、他の誰かと違って目立ったり光ることではなく、自分の価値を自分自身が認めること。自分と同じ人間がたくさん存在することが、幸せであることに気づくこと。
あくまでも個人的な意見ですが、何かのヒントになれば幸いです。