Wellを考える
はじめに
僕は23歳で福祉系専門学校を卒業後、これまでの約25年を、社会福祉法人・特別養護老人ホームを中心に服務してきました。
服務?
(…笑笑、ごめんなさい。なんとなくの僕なりの価値観で自分自身の社会的役割のことを「お仕事」と総称することに“ちょとばかりの違和感”があるので「服務」とさせてもらいたいと思います)
Welfareを通じて、人々の、社会のWell-beingに寄与する
いわゆる、皆さんが一般的に想像するとおり、特別養護老人ホームでの「介護職員」としての職務から始まり、副主任・ユニットリーダー・主任・事務長・副施設長・施設長と職責の変遷を過ごしながら、主にはご高齢者の皆さま、そのご家族、そして法人内外の職務仲間、地域社会の皆さまとの関わりを持たせて頂いてきました。
いわゆる、「介護のお仕事」です。
なのですが、その中での、もう一つ、“ちょとばかりの違和感”が…「介護のお仕事」という言葉。
自らの職務は「対人援助・対人支援職」であり、「福祉関係職」でありと自覚しているので、「介護のお仕事」という言葉を使うには少々憚られる思いを否定できずにいます。
別に「介護のお仕事」という言葉に、正誤も是非も、もちろん善悪の判断もありませんが、なんとなくの僕なりの価値観として受け流してもらえたら幸いです。
そんな価値観を抱きながら、職務生活の比較的まあまあ早い段階で、
またある程度明確に
”Welfareを通じて、関わる人々のWell-beingに寄与する”というテーマを考え続けてきたように振り返ります。
なんなんだ? ”Welfare" ”Well-being"
”Welfare"の意味
"Well-being"の意味
"W"と "E"と "L"から始まるこれらの言葉。
「幸福」「安泰」「繁栄」「健康で安心なこと」「満足できる状態」「福利」「健全性」なんて共通して”めちゃくちゃポジティブ”だと思いませんか?
”Welfareを通じて、関わる人々のWell-beingに寄与する”
自分自身という存在が、
福祉事業・対人援助(支援)職を通じて、支援対象となられるご高齢者はもちろん、そのご家族や、ともに職務に関わる法人内外の職務仲間の、ちょと大仰ですけど、ひいては地域社会の皆さんの”Well-being"に寄与できるのかも…とするならば、そんなに素敵な職務人生はなかなかにないように今でも実感しています。
そしてもうひとつ ”Well”
“Well”の意味
同じく”めちゃくちゃポジティブな言葉”が並びますね。
”Well"の意味。そのなかでも着目した言葉が間投詞
僕らの支援対象となられるご高齢者の皆さまには「認知症状」等に悩まされていらっしゃる方々も多くいらっしゃるのですが、そうした方々への「ある意味、勇気付け」を支援させて頂くときには「コミュニケーション」を大切に紡がせて頂きます。
そのときに大切に大切に考えておきたい言葉が「間投詞」。
「間投詞」、「感動詞」「感嘆詞」とも呼ばれ、話し手が,驚き,喜び,悲しみなどの感情を,直接表現するときに用いる単語だそうで、主に一語の疑問文として相手の発言を促します。
バリデーションという一つのコミュニケーション方法
もう発表されて久しく、いまや、あまり実際の支援現場ではなかなかに知られていないようでとても残念なのですが、「バリデーション」という”アルツハイマー型認知症および類似の認知症高齢者とコミュニケーションを行うための方法の一つ”があります。(※バリデーションについてはここでは割愛し、いつかの機会にご紹介させて頂きたいと思います)
僕ら支援者は、多様なクエスチョンを重ねながら、対象の皆さんの語りを重要視し、信頼をもって、”そのナラティブな語りの中の対象者ご本人の真実”を互いに尊重させて頂くことになります。
またこのことは、自分自身という存在が、福祉事業・対人援助(支援)職を通じて、支援対象となられるご高齢者はもちろん、そのご家族や、ともに職務に関わる法人内外の職務仲間の"Well-being"に寄与させて頂きたいと願うとき、支援者である私たちにとっても、とても重要な視点だとも実感しています。
支援従事する私たちにとっても大切なコミュニケーション
支援従事に服務する僕たちもまた、「ヒト」であり、冒頭にも書いたように僕自身にも、皆さん自身にも、人それぞれ様々で多様な大切な価値観をもって日々を過ごしています。
しかしながら私たちはいま、家族や友人、知人、学校や職場やコミュニティ、TVや新聞、インターネットに各種SNS、現在の社会状況や、先の見え難い将来予測の中で、氾濫するそれぞれ、さまざま、多様性に溢れかえる多くの情報や価値観に不断に触れ、ふとしたときに混迷に悩むこともしばしば。
少子超高齢、社会における現役活動期間が長くなればなるほど、自身の心身状況やライフスタイルの変化、コロナ等をブースターとする働き方などの変遷も加わり…もうもうなおさらですね。
”Well…," 「さて…」「ええと…」「それでは…」といった整理時間
そんな時だからこそ、まずは何より、自らの心のうちにあるナラティブな語りに耳を傾け、改めていまの自分自身を理解すること、自分自身が置かれている環境を理解すること、自分自身に与えられている資源を理解する整理時間が必要なのだろうと思います。
WELL.LLCと名付けた理由
もうお分かりですよね?
"Welfare"という環境を中心に”Well-being"を考え続け、いままた、一人ひとりの”Well"を大切に大切に考えたいと願っています。
Welfare:社会福祉法人や特別養護老人ホームといった対人援助(支援)の現場で
Well-being:対人援助(支援)の充実を支援し、
Well:国家資格キャリアコンサルタントとして、社会貢献に携わられる法人と、職務従事される皆さんお一人おひとりの人生に重なるキャリア形成に寄り添いたい。
そんな思いです。
WELL.LLCが公式LINEアカウントを始めました。
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