身体管理学協会ニュース【2025年2月15日発行】
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身体を正しく管理できる人を日本中に増やそう!/日本身体管理学協会事務局
◉今週のごあいさつ
全国的に寒い日が続きますね。
とは言え少しずつ陽が長くなって、春が確実に近づいてきていることを感じます。
さて、先日認知症予防に関する面白い研究結果の記事を目にしました。
認知症患者数は全世界で5500万人との推計もあり、あと25年後には3倍になると推計されています。
未だ治らない病気の一つに罹ってしまう方がこんなにも多くなってしまう可能性があるということが正直驚きです。
その認知症に対して予防的に働くと見込まれ研究されている既存の薬(新薬ではない)における、認知症リスク低減効果についてです。
そのお薬は本来は別の用途で使用されており、すでに社会に広く治療薬として使われています。
その研究はメタ解析で550万例を対象にしており、当該薬剤の服用により、服用していない群と比べて統計学的に有意に認知症リスクが低かったとされていました。
近年、アルツハイマー型認知症の治療薬(新薬)がニュースになりましたが、既存薬剤でもリスク低減効果が得られる可能性があることは大変興味深いです。
◉身体管理指導士®養成講座
春に養成講座を企画中です。
少しでもご興味をお持ちくださった方はこちらからご連絡ください。
改めて個別にお知らせいたします。
◉内科系身体管理の視点
【第67回:「血液の中身」】
こんにちは、神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。
血液の全体像についてもう少し触れてみたいと思います。
血液は、中学生や高校生の頃に生物などの授業でも習ったことがあると思いますが、血漿と血球成分に分かれます。
血漿の約90%が水、1%が電解質、7%が血漿タンパク(アルブミンやグロブリン、凝固系因子など)、1%がその他(グルコースやアミノ酸、ビタミン、老廃物、ホルモンなど)とされています。
血球成分は血液中の45%程度を占めており、その中で99%が赤血球、のこり1%未満を白血球や血小板という線分に分けられます。
血液が赤く見えるのは、赤血球の中にあるヘモグロビンというたんぱく質が赤色をしているためです。
ヘモグロビンは、別名「血色素量」とも言い、鉄分を含んでいます。
いわゆる貧血の検査をする際に医師の先生に調べてもらうものです。
ちなみにヘモグロビンのヘモは「ヘム」が由来で、酸素と結びつきやすい性質を持つ鉄です。
肺で酸素を受け取り、全身の各組織に運搬する役割を果たしています。
その他には免疫を司る白血球や止血に関係する血小板があります。
ちょっと余談ですが、病院で血液検査のために採血をすると、その検査の目的に沿って採取した血液を遠心分離機にかけたりそのままにしたりして処理していきます。
遠心分離器にかけると、血漿成分・フィブリノゲンと血球成分に分かれます。
一方、採取した血液をそのまま放っておくと、自然と血液の分離が起こります。この時の分離したそれぞれは、血清と血餅と呼ばれます。
血清は血漿からフィブリノゲンが除かれたもの、血餅はフィブリノゲンと血球が固まったものとされています。
血液の成分の話を掘り下げ始めると、とてもとても長くなることが想定されます(汗)
ちょっとマニアックな話にもなってしまうので、今回はここまでにしましょう。
◉編集後記
先日、所用で福島県いわき市に行く機会がありました。
福島県は住んでいたこともあり、いわき市には当時家族旅行で遊びに行ったり、大人になってからも何度か訪れたことがある土地です。
海に面した良いところですね。
とんぼ返りの予定になってしまったので、ゆっくりしないあちこちを見て回るということは全くできませんでしたが、一瞬のスキを突いて?小名浜港に沈む夕日を見ました。(滞在時間3分)
小名浜港は太平洋に面していますが、時期と場所によって夕日が海に沈むように見えるんですね。
いつも思うのですが、夕日って良いですよね。
全国各地に夕日スポットがあります。
海に沈む夕日を見て、心を落ち着けて次の予定に向かいました。
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