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現代の一点豪華主義的生き方を考える。 #96

ちきりんさんの本の中で一点豪華主義について、

具体例として家の選び方について書かれていた。

平均的にバランスのとれた住まいではなく、自分にとって大切な価値観が満たされる住居の選び方をする。

例えば、駅徒歩1分だが、狭く暗い部屋。

例えば、家は広く庭もあるが、郊外のアクセスが不便な家etc..

自分が譲れない条件を元に、他は目を瞑る。

初めに譲れない部分、目を瞑る部分を明確にしておけば、仮に後々不満が出た時の納得感が違う。

なるほどと思う。

一点豪華主義といえば、元祖は寺山修司が「書を捨てよ町へ出よう」で提案していた概念だ。

家を捨て、橋の下で毛布に包まりながら、スポーツカーを買う。

三日間パンと牛乳でしのぎ、四日目にマキシム(高級レストラン)に駆け込む。

なんともクレイジーだが、そんな生き方をする人間は魅力的に違いない。

私はバランス型の人間と自覚している。

バカになったり、クレイジーになるなどできない。

だからこそ、一点豪華主義的な生き方に憧れる。

極端に、快適に寝泊まりのできる家を捨ててまで、手に入れたいものはないかもしれないが、

多少今より快適さを捨ててでも手に入れたいもの、不便さを覚えても実現したいことはあるだろう。

今一度、何を選び何を捨てるか?

制約と誓約(ハンターハンター的な)を自身に課すことで、見える新たな世界がある。

自分にとって最も大切にしたい価値観を一つに絞る。

その点を最重視した生き方をする。

そんな試みをしても面白そうだ。

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