公的機関は民間人をボリ過ぎ
辻由起子さんも嘆いていたけど、公的機関の謝金(講演料)が激安なところ、改めるべきだと思う。人件費上げよう!という政策が本物だというなら、人を安くこき使おうというのは改めた方がいい。私も講演頼まれることあるけど、交通費込みで一万円しか払えない、と言われてズッコケた。足出るやん。
だって新幹線使わないと行けない距離だよ!関東だよ関東!三重からやったら往復三万!なんで一万円しか出んの!謝金いらんから交通費実費だけくださいな、と言ったけど「一万円しか・・・」そらあきまへんえ。
まだ私はいいけど、民間の人はタイムイズマネー。時間を拘束したらそれだけ支払うの常識。
知人も、公的機関から相談を受けることあるそうなんだけど、いくら支払うつもりか事前に示すことなく時間を拘束しようとするからかなわん、と。民間の人は、時間があれば稼げる業務に振り分けたい。公務員と違って月々決まった給料出るわけないから。稼いだ分しか稼げないから。ここ、公務員はずさん。
民間人の場合、半日拘束したら少なくとも謝金三万円支払うのが相場と心得た方がよいように思う。事前の準備、事後の処理を考えると、そのくらいもらわないと割に合わない。私は商売人の息子だったから、タイムイズマネーの感覚がある。塾も主宰していたしね。時間は有効に使いたい。それが民間人。
公務員は給料が決まっているから、むしろ時間をダラダラ過ごすほうがお得になる。その感覚で民間人拘束すると、えらい迷惑。それに公的機関はどうも、「うちから依頼を受けて光栄でしょ?」てな感じで謝金をものすごくケチるところがある。そんなとこばかりではないけど、ケチるところが少なくない。
私の知り合いで、全国を講演で飛び回ってる人がいるけど、さすがに交通費コミコミで謝金一万円しか出さない自治体のは断るようにしてるらしい。世のため人のためと思って最初は引き受けていたけど、「いやこれはむしろ世の中に害悪。薄給過ぎるわ。人を買い叩きすぎ。交通費だけで足出るし」と。
オリンピックでも、語学に堪能なボランティアを募集して大ブーイング起こしていた。語学という技術をタダでこき使おうという精神があさましい。労働には適切な対価を用意すべき。やりがいだけをエサにぶら下げるのはやりがい詐取。
いつの間にやら、タダか、どえらく安い報酬で人をこき使おうというシステムが公的機関で染み付いてる事例が目につく。そうした公的機関は謝金を見直したほうがいい。1時間から半日を拘束する仕事を頼むときは三万円。丸一日なら五万円。民間人に依頼するときはそのくらい必要だと心得た方がよいように思う。