微妙な丁寧語 自分の行為に「ご」はいらない
最近、気になる丁寧語が。
「ご質問させてください」。
年配者でも。
自分が質問するなら「ご」はつけずに「質問させてください」、相手が質問しようとするなら「ご質問があるようです」というように、自分の行為には「ご」をつけず、相手の行為には「ご」をつけるほうが自然に感じるけど、どう?
さっき、他人の書き込みを「ご共有させてください」と頼んでる人を見た。この場合も、共有という行為は自分なんだから「共有させてください」でいいと思う。
「貴記事を共有させてください」のように、相手の書いた記事には丁寧語の頭を、自分の行為である「共有」はそのまんまで。
「ご相談させてください」もちょっと変。相談を持ちかけるのが自分の方なら、「相談させてください」が自然。もし相手からの相談を受ける場合は「ご相談は何ですか?」と、「ご」をつける。
自分の行為には「ご」をつけない、相手の行為には「ご」をつける。そうした運用がしっくりくるけど、いかが?
ちょいと追伸。
なんで自分の行為には「ご」をつけず、相手の行為には「ご」をつけるかというと、自分は謙譲語を、相手には尊敬語を、という伝統があるから。謙譲する側の自分の行為に「ご」「御」をつけると違和感が出るのはそのため。