すべての漢字にルビを!

外国籍の子どもや外国人犯罪者の通訳をしてる知人は「ルビさえあれば」という。最近はいろんな案内に英語や韓国語、中国語の表記が増えたが、日本で暮らしている外国人にとって、漢字はなかなか読めない字のまま。ルビさえあれば、かなり学習しやすくなり、生活の不便もなくなるという。

小学校高学年以降に日本に来た場合、日本語の習得はかなり難しくなる。漢字が読めなければ、国語辞典の引きようもない。ルビさえあれば辞典を引くこともできるだろうけど、辞典もルビがない。ルビさえあれば、大人になってからでもかなり日本語の習得は容易になるだろう、と知人は言う。

パンフレットひとつとっても、ルビはない。契約書みたいな大切なものもルビはない。長く住んでいると耳慣れするので、日本語を話せる外国人は多い。しかしルビのない漢字ばかりのせいで、自分の口にしている日本語がどんな漢字なのかを知らないままの外国人も多いようだ。

外国人がこれだけ増えた日本で、これはいかがなものか。
そこで私は、2つの商品を作って頂きたいと考えている。
①自動ルビ付きワープロアプリ
文字を入力すると、漢字にはすべて自動的にルビをふるアプリの開発。できればワープロだけでなく、デザイン系のアプリでもそうした文字入力機能がほしい。

②全漢字ルビ付き国語辞典。
国語辞典は、一つ一つの項目には読みが書いてあるけど、その説明文の漢字にはルビがふられていない。これでは説明文を読みようがないし、説明文の言葉を調べようにも、読み方が分からないから、調べようがない。ルビがあればこうした問題が解決する。

自動ルビ付きワープロが開発されれば、教育現場や広告の分野で、外国人にも読める説明文を作製しやすい。
全漢字ルビ付き国語辞典があれば、読み方をもとに様々な言葉の意味を調べることができる。
カナさえ覚えてしまえば、徐々に漢字も読めるようになっていくだろう。

これは、漢字が苦手な子どもの学習にも役立つように思う。カナのルビさえあれば、読めるし調べられるし、本人が理解したいと思った時に学び直せる。
全自動ルビ付きワープロと、全漢字ルビ付き国語辞典の開発、ぜひお願いしたい。

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