馬・牛用のペットホテル(昼夜放牧地)
なぜ馬耕・牛耕が急速に廃れ、機械農業に移ったか。農協の殺し文句は「機械に変えたら旅行ができるようになりますよ」だったらしい、ということは以前紹介した。馬や牛は生き物だけに、毎日の世話が欠かせない。休みがなくなる。と思いきや、岩間敬さんから「それは半分間違い」と連絡を頂いた。
昼夜放牧地、というのがあるのだという。いわば、馬や牛のペットホテル。そりゃそうか!馬や牛はもともと放牧できる生き物なんだから、野外でも問題なく生きていけるわけか!
乳牛の山地放牧なんかでも、屋根のある場所を一部設けて雨をしのげるようにしておけば、勝手に草食って生きてくという話も。
昔は昼夜放牧地がもっとたくさんあり、そこに預けておけばしばらく家を留守にしても何の問題もないという。岩間さんも実際、これから40日海外に出かけるにあたり、昼夜放牧地に馬を預けるのだという。
乳牛の場合はルーチンの作業が必要なので難しい面があるけど、馬耕や牛耕用の役畜なら、昼夜放牧地に預けて旅行もできるだろう。
馬耕や牛耕が広がれば、昼夜放牧地も増えていき、旅行もしやすくなるだろう。
こういうインフラ整備も、スマート馬耕・牛耕を増やしていく上で重要かも。