“法とは願い。国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ。”
李斯「法とは何か?」
昌文君「法とは刑罰によって人を律するもの」
キングダムのシーンですが【法】とか【ルール】【きまり】とかいうと、なんだか「守らないと罰を受ける」「怒られる」「ペナルティを課される」など、マイナスにイメージを持ってしまうことも多いと思います。
学校での【校則】【クラスの約束】なんて、その最たるものかもしれませんw
昌文君の考えはこれに近くて、人を律して制限しようという解釈かな、と思います。
一方、「法とは何か?」と問うた李斯の考えは
“法とは願い。国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ。”
というものです。
国家として、どういう理想を持っているのか、そのビジョンを示して、それを実現しようとするもの。
「【法】は守らないと罰を受けるもの」と考えがちですが、そのビジョンにはどのように成長してほしいのか願いがあり、それを実現するために必要なものです。
この間の記事にも書きましたが、「自由にしていいよ」ほど無責任なことはありません。
一見、物分かりの良さそうなリーダーの言葉かもしれませんが、どのようにして、どこに導きたいのか、全くビジョンが持てず、周囲はむしろ混乱してしまいます。
なので、まずはビシッとビジョンを示し導く必要があります。それが【法】なのです。
もちろん、周囲の意見があって、より良い【法】に変えるのはアリです。でも、はじめから「なんでもいいよ、自由だよ、好きにして」というのはリーダーとしてどうかな?という感じですね。
小学校教師として担任をしていても
「どんな子どもに育ってほしいか」を考えずに、ただ自由にさせて、子どもの言いなりになっているだけでは、ただの扱いやすい先生です(それだけで人気とって勘違いしてる人もたまにいますが…w)。
やはり、ある程度は「こういう子どもに育ってほしい」と信念を持って、ビジョンは示さないといけません。
そんな風に、漫画を読みながら真面目なことを考えたりしていました 笑笑