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ライブという名のショック療法

去る7/12に調布Ginzにてライブを行いました。

自分が主宰の、なおかつメインアクトでやるライブというのはもう7,8年ぶりになります。

10数年前、上京当初はバンドがやりたくてベース1本だけ担いで東京に来た若者のひとりでした。

時が経つにつれ、いつのまにかメインの活動はバンドではなく個人単位の活動になり、個人活動が作編曲やレコーディング、エンジニアリングが中心の仕事になり……と自分自身も音楽の向き合い方と変遷がありました。

また2020年から3年続いたCOVID19のパンデミックによって、人前に立つ、演奏を見せるという発表の場も封印されていましたが、数年の間隔を経てやっと実現しました。

まあライブ自体はずっとやりたいとは思ってたんですよ。ただ万全な状態でやろうと思っても何時までもできない気がしていて、普段ジャムセッション等で贔屓させてもらっているご近所Ginzさんの勧めもあり、『まずとにかくやってみる』という趣旨のライブでした。

7/12 セットリスト

  1. Randroid (Janek Gwizdala)

  2. Mood (Robert Glasper)

  3. Window Shoppin' (Hiram Bullock)

  4. Butterfly (Herbie Hancock)

  5. Chicago Opener (Janek Gwizdala)

  6. (ex1) Make Me A Memory (Grover Washington Jr.)

Member : おれ(Ba),澤近立景(Gt), Kodai(key), 花岡治哉(Dr)
Guest : 竹之内一彌(Gt)

演目は、ジャムセッションでやるようなインプロの要素がちょっとありつつも、他の人が演らなそうな曲とか、個人的にやってみたい(自分がやりたい)と思った曲をチョイス。結構やりたい放題させて頂いた。

メンバーは馴染みの、といってもアレですが、まずギターはLaqsheでもギターを弾いてくれたり、公私共に付き合いも長くなってるさわちか。彼は作編曲やトラック制作を生業にしていますが、すごい技術と知識を持っているギタープレイヤー。(同時に料理人でもありメシがうまい)

キーボードとドラムはKodaiさん、花岡治哉くん。2人ともGinzや東京周辺のジャムセッションで一緒に演奏したことをキッカケに知り合いました。2人ともまだ付き合いは浅いけど素晴らしいプレイヤー!

ライブ本編の最後の曲、Chicago Openerにはもう腐れ縁のギタリスト竹之内も参戦。彼も良いギタリストです。

おかげで楽しく、レベルの高い演奏ができてめっちゃ楽しかったです。

演奏もそうだけど、音楽を介した空間に自身の音楽で知り合った人たちが来てくれること、また会えることにとても意義を感じました。

音源の制作活動していてもこういう感覚ってなかなかないですからね。まあ、もうM3もコミケも全然行かなくなってしまったしね……。

久々のライブを終えて、適度な緊張感と高揚であったり、まだリアルタイムでフィジカルを使うという肉体的な直感であったり、ここ数年使っていなかった頭や身体の感覚が少し呼び戻っている感覚が自分にはありました。

ライブはそれを目覚めさせるショック療法みたいなものだと思いました。

今回のライブはかつて自分が持っていたけれど使っていないことで腐っていた感覚を引っ張り出す荒療治としてうまく機能したのでした。

今後はこの感覚を失わず、定例化できるかどうかは分からないけれど、1年に3回くらいはライブをやっていきたいなと思っています。(おしまい)

※次のライブは同じGinzで11/3(日)の19:30からに決まりました!!!(年内最後です)


ライブで使った機材とか道具とか

忘備録的なやつ。みんな機材ネタ好きだしね。

メインの楽器はTiny Flower5。これ1本だけ。

ライブでのセッティング

自分自身で作った、32インチスケールと17mmピッチの5弦。セミホロウボディで、この時点ではAguilarのPJピックアップがついていた。(今は改造して別の姿になっている)とにかく小さくて軽くて、弾きやすい楽器だ。

この日のライブはファンクっぽいリズムを弾く曲もあり、ジャズっぽい曲もあり、そしてベースでメロディやコードを弾く……なんて曲もあり、それに対応できる楽器となると限られます。ヴィンテージのFender JazzBass1本だと音域が全然足りない。となると、5弦かつ26フレットあるこのベースを自動的に使うことになったのでした。


当日のエフェクターボード

普段はアンプ直がほとんどですが、エフェクターは3個だけ使った。

Floatia Designs Risa Compressorはシンプルな2ノブコンプで、コンプのスレッショルドは殆ど上げないで、強くピッキングしたときにだけうっすら掛かるようにしていました。実質的にはプリアンプ/バッファーとして使うようなイメージで、これを通すだけで音がまとまる。一瞬コードを弾いたりする曲でもうまく調和して破綻しません。

BOSS OC-5はメロディやコードを弾くときに使いました。OC-5は過去機種と違い、純粋に1オクターブ上の音を出せるピッチシフターとしても使えるので非常に優秀なオクターバー。Chicago Openerでメロディを弾くときに使いました。

同じくBOSSのDD-7はソロを弾くときやコードを弾くセクションでうっすら掛けるディレイ。今の最新機種はDD-8だけれど、DD-7のモジュレーションは良い具合の曇りとアナログ感があるのでうすく掛けても良い感じの奥行きが出ます。

最初は音の補正をする意味でLee Custom Amplifierの真空管プリもボードに入れてたんですが、別にEQなくてもいいかと感じて直前で外しました。

アンプとキャビは箱の備品です。Fenderのヘッドはちょっと使いづらいので次から自分のアンプ持ち込みでもいいかもしれない。

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