ヨーガ・スートラ第一章
ヨーガ・スートラは、紀元前2世紀から4世紀頃に存在した古代インドの哲学者であるパタンジャリによって著された、ヨーガの原典的なテキストです。ヨーガ・スートラは四章からなり、各章がいくつかの節(スートラ)に分かれています。ここでは第一章に焦点を当てて、主要なスートラを箇条書きで紹介します。
第一章:サマーディ・パーダ(Samadhi Pada)- 集中の章
1.1 スートラ:アタ・ヨーガ・ヌシャージャム
ヨーガ(Yoga)は、意識の振動を制御する方法です。
1.2 スートラ:ヨーガス・チッタ・ヴリッティ・ニロッダハ
ヨーガの目的は、心の振動を収束させることによって、心の静寂と平和を達成することです。
1.3 スートラ:トガ・ドルシャー・アナブティ・サンユマ・キャ・ヴイデヤー
道徳的な規範(ヨーガの行為規範)に従って生きることで、真の自己を知り、精神的成長を促進します。
1.4 スートラ:ヴリッティ・サールッパヤマ・イトゥリ・アバッピッダ・ミトゥッパッダ
心の波動が収まり、内面の静けさを実現するために、練習と不慣れさ(経験)が必要です。
1.5 スートラ:ヴリッティアナンタリュ・アビヒーマリト・ヴァスター・ハニラウ
心の振動が絶え間なく続いているため、私たちの本来の自己を見失っています。
1.12 スートラ:アビヤサ・ブミカー・トガ・ヌ
継続的な努力(アビヤサ)と心からの愛着を持つことによって、ヨーガの練習を深めることが重要です。
1.13 スートラ:タトラ・スティタウ・ユラニダーナー
心が静かになると、私たちは本来の自己を認識し、内なる平安を体験します。
1.14 スートラ:サウヤヴァルヤビリョア・ビディォル・ニロッダハ・カンティ
意識を完全に自己の内側に集中させることによって、外的な障害を克服し、解放を実現します。
1.33 スートラ:マイトリ・カルギャナ・サプラドニャシャ・ディルクハイ・ビリハイ・スクリヤー
幸福と同情心を持つことで、心の浮動を防ぎ、心の安定と平和をもたらします。
これらはヨーガ・スートラ第一章の一部ですが、第一章はヨーガの実践において集中と内なる安定を重視しています。全体的に、パタンジャリはヨーガの目的と実践方法について詳細に説明しています。ただし、ヨーガ・スートラは非常に簡潔なスートラの形式で書かれており、理解するにはさまざまな注釈や解釈が必要になるかもしれません。
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