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「変わり者」が集まる個性派集団—業界の常識に囚われない、独自の採用基準と社風
新生都市開発株式会社 代表取締役の永尾です。前回は不動産業界の通説に逆行した、少数精鋭組織の考え方についてお話ししました。ですが、当社がほかの不動産会社と異なるのは、これだけではありません。今回はさらに踏み込んで、新生都市開発ならではのパートナー(社員)の採用基準と、その結果生まれた独自の社風についてご紹介します。
能力ではなく、取り組み姿勢を重視する採用基準
新生都市開発には7名の従業員がいますが、顧問と事務員を除く4名はパートナー(社員)として働いてくれています。彼らは前職の同僚や知人など元々面識のあった方ばかりで、「一緒に働いてもらえないか」と私から声をかけたところ、「ぜひ」と中途入社してくれました。
パートナーには退去交渉の経験者もいますが、不動産業は一切未経験の人もいます。なぜ未経験者も採用しているのかというと、当社の唯一の採用基準が「一緒に働きたいと思える人かどうか」だからです。
私が一緒に働きたいと思う人の条件は2つです。
・仕事に一生懸命取り組んでくれる人
・仕事に対して嘘がない人
ご想像の通り、これらはどうにも数値化しづらい判断基準です。けれど、私はこれまでに数えきれないほどの人たちと交渉を行ってきたせいか、面談のやり取りのなかで、ある程度見定められるようになりました。
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一般企業が中途採用を行う際、「即戦力人材が欲しい」と能力の高い人を採用したがる傾向があると思います。ですが、当社の場合、個人の能力レベルは採用基準には含まれていません。なぜかというと、能力の高い・低いは判断する人によってまったく異なるからです。
さらに、採用基準が一つしかないためか、新生都市開発には「自分の信念は曲げない」「周囲との意見の衝突はいとわない」など、よく言えば職人肌のようなパートナーが多く在籍しています。「個性が強い社員を採用すると、後々大変そう」と心配する人もいるかもしれません。ですが、私が彼らを採用したのは、自分自身が昔から「変わり者」と呼ばれ続けてきたからでした。
一人ひとりが思う存分、個性を発揮できる会社に
私は幼い頃から協調性がなく、遠足のときは一人だけグループから離れてお弁当を食べるような子どもでした。大人になってもそれは変わらず、目上の人の指示に対して、平気で否と言うような人間になりました。それでも「郷に入れば郷に従え」と不満を抑えて会社員として働いていましたが、正直なところ「組織はほんまにめんどくさいことが多い」と感じていました。だからこそ、前職からの転職を考えた際、自分の性格ではどこに行っても同じ不満を抱えるのは、目に見えていたのです。
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けれど、そのときふと思いついたことがありました。
「自分と同じような『変わり者』が、思う存分個性を発揮する会社にしたらどうなるんやろうか」
そう考え始めたら、ワクワクしている自分に気がつきました。そして、「自分の思い通りのやり方で、不動産事業に取り組みたい」と、一念発起して会社を立ち上げることにしたのです。
そうして創業した新生都市開発ですが、一般的な企業だとありがちな、行動計画や日報の作成・提出などは、パートナーに一切求めていません。「そんなものを作っている時間があるなら、お客様に会いに行ったり、電話でアポを取ったり、次回交渉の事前準備をしたりした方が何倍も意味がある」と私自身が考えているからです。その代わりに、行動予定はそれぞれのパートナーに任せ、進捗に問題がなければ、結果は事後報告してもらうことにしています。
ほかの企業と比較すると社員の自由度が大きく、まるでフリーランスのような働き方をしているように見えるかもしれません。「そんな管理じゃ支障を来たす」と考える人もいるでしょう。ですが、この働き方を成立できているのは、当社の採用基準である「仕事に一生懸命取り組んでくれる人」「仕事に対して嘘をつかない人」が集まっているからにほかなりません。
「変わり者」が何にも縛られずに自由に、自分の思う通りに活躍できる会社。それが、私たち新生都市開発です。組織づくりの基準は、あくまでも「変わり者」の自分。「自分がプレイヤーだったら、どのような環境だと仕事がしやすいだろうか」を常に考え、模索し続けています。
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社員が働きやすい環境さえ提供できれば、どんな人だって十二分に能力を発揮できる。私はそう信じて疑いません。
互いへの共感・尊重でチーム力を高める
「類は友を呼ぶ」と言いますが、新生都市開発は個性派集団と呼べるほど、強いキャラクターを持つパートナーが集まりました。だからこそ、ときにはその個性同士がぶつかりあうこともあります。ですが、そもそも価値観がまったく同じ人なんてまずいません。人それぞれに個性があって当たり前です。
「さまざまな考え方にどれだけ共感し、どれだけ相手を尊重してあげられるか」
そんな話を自分自身にも聞かせるように、常に社内で伝え続けています。みんなの個性を全力で活かし、大きな実りを得るために。