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考え方ひとつで月曜日の朝が変わる。

月曜日の朝。会社に行くのが気が重いな。あの人に会うのが嫌だ。気が重い。

いわゆるブルーマンデー症候群です。憂鬱な気持ちが身体に影響して体調不良や倦怠感を引き起こします。

実際、早稲田大学の人口動態調査の分析によると男性の自殺者が最多なのも月曜日の午前中なのです。また身体への影響も裏付けがあります。労働者健康安全機構の旭労災病院の研究によると心臓への負荷(収縮期血圧×脈拍数)は月曜日の午前中が他の曜日の時間帯に比べてトップなのです。

これはストレスにより交感神経が興奮することでアドレナリンが過剰に分泌され血管収縮し循環器に負担がかかる事で起こります。さらに夜の睡眠も浅くなるため余計に朝の気持ちの重さも助長すると考えられます。

またストレスを感じた脳は糖質コルチコイドというホルモンを放出させることで、免疫細胞や肝臓に働きかけ免疫力を低下させたり血糖値を上げることもあります。

一生懸命に食事制限しているのに糖尿病が改善しないという方はストレスが原因であることも多いのです。

このように憂鬱な気持ちや心理的ストレスは心にも身体にも重大な影響を及ぼし本当に人生が変わっていきます。

それではこの気持ちをどうすれば改善できるのでしょう?

まずは自分の考え方を変えてみる。ということです。

自分たちの薬局の研修会では「ものの考え方」というものも大切にしているため「考え方」についても勉強する機会が非常に多いです。

中国の思想家「荘子」が残した「送らず迎えず応じて蔵せず」という言葉があります。原文では「将らず迎えず応じて而して藏めず」と言います。

やるべき事を放っておかず先延ばしにしない。

今後のことを取り越し苦労しない。

1つ1つの出来事を受け止めてその都度対処する。

過ぎた事をいつまでもくよくよしない。

捉え方で変わるかもしれませんがこのような意味です。

20代の頃にこの言葉を聞いてから自分の中でとても大切にしています。

これが頭に入っていると本当に必要なこと。大切なことを優先して考えます。あまり大切ではないことは優先順位が下がります。結果けっこう大切ではないことに時間を費やされることが多いことに気づきました。これをやっておくと心にかかる負荷(ストレス)がすごく軽くなります。

また易経の研究家である竹村亜紀子先生のお言葉で「それぞれの人生にも必ず四季がある。」というものがあります。

誰にでも冬の時期があるのです。

自然界の理でこの時期は何をやっても結果は出ません。そういうものです。

この冬の時期に何をするか?勉強をしておく。スキルを磨いておく。コツコツ力を貯める。何よりも心と身体を大切に守る。これをすることで春の実りが違います。

そして少しでも考え方をプラスに持っていくためには心と身体が健全に機能しないといけません。

そのためには幸せホルモンのセロトニンを分泌させる事がとっても大切。

①朝早く起きて身体を動かすこと。

②朝一番にしっかり朝日を浴びる事(できれば15分程度)。

③朝ごはんをしっかり食べること。特にバナナやお味噌汁にはセロトニンの原料になるトリプトファンがたっぷり含まれています。(ただし朝から食欲がないという人は胃腸の疲れがあります。初めは無理しすぎずたくさん食べなくても良いです。)

キーワードは「朝」です。気持ちよく朝を迎えるために寝る前のスマホを控えて出来るだけ早く休むことも大切ですね。

最後に何をやってもどうしても変わらなければ環境を変える。職場を変えるという勇気も大切です。逃げても良いと思います。それよりも心と身体を大切にしてあげてください。

月曜日も人生の中の大切な1日です。しかも人生の14%以上を占めます。皆さんがぜひ月曜日を楽しく迎えられるようになれば日本も明るくなる。そんな気がします。

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