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【メンタルヘルス】モチベーションが下がる仕組みを知る重要性

 どうもみなさん! 臨床心理士・公認心理師のはしくれのおくけんです!

前回の記事では、モチベーションには外側の報酬が得られる「外発的モチベーション」と、内側から来る「内発的モチベーション」の2つがあるという話をしました。

 今回は、この2つのモチベーションの組み合わせでモチベーションが下がってしまう現象について、説明をしていきます。
下がる仕組みを知れば、それをやらないで済む!
その意識づけが大事になります。
それでは今日も行きましょう!!

今日の『読む処方箋』

【アンダーマイニング現象】

アンダーマイニング現象とは、もともと楽しみや興味から行っていた活動に対して、外部からの報酬強制的な動機が加わることで、その活動に対する内発的な意欲が低下することが知られています。

つまり、内発的モチベーションで楽しくやっていたことを、外側からの報酬に変えることで、本来楽しかった活動が楽しくなくなる現象のことをいいます。

これはビックリですよね( ゚Д゚)
楽しくやっていることに色々手を加えてしまうと、モチベーションが下がってしまうのです。

具体例

  1. 子どもと学習: 子どもがもともと興味を持って自発的に学習していた場合、例えば「良い成績を取ったらお小遣いをあげる」といった外的報酬を提供すると、逆にその子どもの学習に対する興味が薄れ、報酬がないと学ばなくなる可能性があります。

  2. 趣味と報酬: 絵を描くのが好きな人が、趣味として続けていたのに、報酬を得るために絵を描くことが主目的になると、次第にその活動自体が楽しくなくなってしまうケースもあります。

対策

【アンダーマイニング現象】を避けるためには、外的な報酬が内発的な動機を損なわないように注意する必要があります。
たとえば、報酬を与える場合でも、「結果」ではなく「努力」や「過程」を評価することで、自律性や有能感を損なわないようにすることが推奨されます。

内発的動機を維持するためには、その活動自体に意味や楽しさを見出し、個人の自律的な選択を尊重することが重要です。

つまり、コントロールできない「結果」ではなく、そのプロセスを味わい、【能動的に遊ぶ】ことが重要となるのです。

人は、「今」から意識が逸れると、メンタルがしんどくなる傾向があります。
美味しいもの食べてても、明日の仕事のこと考えていたらおいしくないでしょ? 
つまり、そういうことです。

「今」にフォーカスするトレーニングにはマインドフルネスがあります。

https://note.com/shinrishi_okuken/n/naadf7522c097?magazine_key=maa9e27d1fd27

次回は、モチベーションが上がる「内発的モチベーション」と「外発的モチベーション」の組み合わせについて紹介していきます。

今回はここまで! 次回もお楽しみに😊


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