#牧場をつくる 21 「森林ノ牧場 益子」が始まりました②
搾乳が始まったのが12月6日。
牛たちも新しい土地に慣れてきたようで飼料の食いもよくなってきたし、
引き続き放牧地で草も食べています。
ただ、、センダングサとかオナモミとか(この辺では「バカ」と呼ばれる草たち)を沢山つけて帰ってきます。
那須の牧場がオープンしたのが12年前の2009年、当時アミタの経営していた森林ノ牧場はオープンを記念してセレモニーを開催しました。
それ以来、周年パーティーなどもやってこなかったし盛大なことって今回が初めてです。
受付もちゃんとご用意して「ちゃんとした」セレモニーに。
2011年にアミタから事業承継を受け独立し、震災があり牛の飼育を委託でお願いするようになり事業を縮小して継続。
森林を伐採、除染、牛の放牧再開をしたのが2014年でした。
黙ってお金を貸してくれた銀行マン
牛を預かってくれた農家さん
農家さんを紹介してくれたどうぶつ王国の支配人
除染を手伝ってくれた学生時代からの仲間達
世の中から非難をあびながら真摯に除染への道のりを後押ししてくれた東京電力の社員さん
森林ノ牧場の取り組みを応援し商品開発をしてくれた那須朝市のメンバー
事業承継後も心配し牧場へ来てはアドバイスや後押しをしてくれたアミタの皆さん
ソフトクリームを一緒に売って牧場にも何度も来てくれた良品計画のスタッフさんたち
益子牧場のオープンのために手助けしてくれた役場の方々
大勢のお客様や地域の方や家族や友人たち
この10年間多くの方に助けていただき森林ノ牧場はなんとかやってこれました。
セレモニーに呼べる人数は限りがあったので皆さんを呼ぶことはできませんでしたが
これまでの感謝を伝えることと
益子でスタートするために益子の皆様これからよろしくお願いしますと
これからも森林ノ牧場は必死に頑張りますと
いろんな表明をするセレモニーだったと思います。
受付は嫁ちゃんと益子マネージャーの菅原とモリコーネ店長の早見。
綺麗なお花も沢山いただきありがとうございます。
*みんな家に持って帰ったり事務所に持って帰ったりしてきれいになくなりました。
司会は栃テレやレディオベリーでも活躍する野沢朋代さん。
なんと益子出身で牧場オープン前の作業にも手伝いに来てくれたのです。
最初に私からこれまでの気持ちやこれからのことを話させていただきました。
来賓の方々のご挨拶。
よくある「建前でお願いする」ことなく
本当に挨拶をいただきたい方、皆さんに紹介したい方々に挨拶をお願いしました。
まずは益子町の大塚町長
大塚町長は牧場が来るのをとても喜んでくださり、当初から気にかけてもらいました。意見交換も沢山して道の駅でもよくお会いし、いつも声をかけてくれる気さくで話好きな町長です。
益子町議会の星野議長
議員の皆様も事前に牧場に見学に来たり地域の住民説明会に参加してくださったりと、積極的に関わってくださっています。
良品計画販売部長の河合さん
部長として森林ノ牧場のソフトクリームを絶賛して機械を入れ替えてくれたりソフトクリームをめちゃくちゃ押してくれたり。何より、友人として付き合ってくれてこのセレモニー前日も一緒にご飯を食べうちの家族とも仲の良い河合さん。
*今は北海道に移住されて次のステップに進んでいます!
足利銀行の湯沢さん
森林ノ牧場があるのは湯沢さんのおかげ。
森林ノ牧場株式会社が独立の時に担当の支店長だった湯沢さん。震災で牧場を止めようと思った時に「やめちゃダメ!!」と怒ってもらえなかったら森林ノ牧場は続いていませんでした。
益子と繋げてくれたのも湯沢さんでした。
この日の朝もお祝いのメールをくれた熱いバンカーです。
NTTデータだいちの菅家社長
震災後にお金もなく一人でやろうと思っていたところ
「報酬はいいから、一緒にやろう」
と1年間無償で作業を一緒にやってくれただいちのメンバー。
だいちのバックアップがなかったら立ち上がりはずいぶん遅かったと思います。
元農水省畜産部長の原田さん
色んな方を那須に連れてきてくれて牧場のことを紹介してくれ、僕らにも紹介してくれる原田さん。
農水省の畜産部長がこれだけ現場を見てくれていると思えることは、僕ら日本中の牧場にとってどれだけ心強いことか。
スタッフもみんな自己紹介、挨拶してもらいました。
益子牧場のマネージャーの菅原と牧場長の岸野。
牛のことが好きで、牛とのコミュニケーションによって幸せになり、救われている二人。
動物の専門学校出身の岸野が入社の面接の時
という言葉は印象的でした。
二人らしい良い挨拶でした。
新しい牛舎の前でテープカット。
人生初のテープカットでした!!
みんなで牛乳で乾杯!
乾杯の挨拶はアミタの佐藤社長。
アミタ時代、私は失敗の連続で本当にダメダメ社員でした。
周りができる人ばかりで賢い(有名大学卒業ばかり!)だったことに強烈な劣等感があった私は強がってばかりのアミタの4年間でした。
できないことを素直に「できない」といえず、できないことをやった挙句に失敗の連続。
京都立ち上げと那須立ち上げの4年間は本当に激動で文字の通り「戦い」続けた4年間でした。時に牧場に泊まり込み、深夜までの仕事をして日の出前の出勤は日常茶飯事。休みもろくに取らずにみんな必死に牧場を成功させようと頑張ってました。
だめだった私を信じて現場を任せてくれて、事業承継もさせてくれたアミタの皆さんがいなければ森林ノ牧場は続いていません。
当時の上司や先輩はみんなアミタの社長や幹部を務めています。
乾杯の後にはお食事をご用意させていただきました。
益子で移動販売車でピザを販売するデルフィーノさん。
本格的で本当に美味しいピッツァを食べさせてくれるのです。
自分たちのことですが、いいセレモニーだったと思います。
新幹線でも車でも来にくい益子にこれだけの方が集まってくださって嬉しかったです。
牧場作りを手伝ってくれた皆さんをはじめ呼びたい方は大勢いたのですが、
今回は人数の都合で呼べなかった方がいることをお詫び申し上げます。
2022年4月16日からまた益子の牧場作りイベントを再開しますので乞うご期待!!!
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