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クイズ「患者さんご自身が心がけること1」

こんばんは。ネット心理教育の布団ちゃんです。

ネット心理教育のライブ配信では、毎回の内容についておさらいできるクイズをご用意しています。

この記事には、2020年8月30日(日)21時~のYou Tube LIVE「患者さんご自身が心がけること1」のクイズの問題と答え、解説を載せています。

ライブ配信を聞くだけでなく、是非、クイズに挑戦してくださいね。
知識の定着につながると思います!

クイズとアンケートは、こちらからも答えられます。
【クイズ・アンケート】

クイズは毎週出しています。お楽しみに~😊

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【問1】

生活習慣を変えなくても、薬物療法だけで双極性障害は良くなる。
はい or  いいえ


【答1】いいえ

【解1】
双極性障害の治療においては、生活習慣のなかでも、睡眠を整えるのが重要です!
夜ふかしせず、朝は一定の時間に起きましょう。ちょうどよい睡眠時間は人それぞれ違いますので、医師ともご相談の上、目安を決めるといいでしょう。
睡眠時間を一定にし、記録することも重要です。躁やうつの波が、睡眠時間に反映されることもあります。記録したものを通院時に持っていき、医師に見せることにより、躁やうつに早く気付くこともあるでしょう。
睡眠時間を記録する紙はこちらから
睡眠・覚醒リズム表(日本うつ病学会)

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【問2】

双極性障害では、病歴が長くなっても、ひどい躁状態に自分で気付くのは難しい。
はい or  いいえ

【答2】はい

【解2】
病歴が長くなって、病気に「慣れた」と思うくらいになったとしても、ひどい躁状態に自分で気付くのは難しいです。
躁状態でもうつ状態でも、ひどくなる前の段階では気付けることが多いでしょう。
躁やうつの「山の頂上」ではなく「麓(ふもと)」で気付くことが出来るように、軽い躁やうつでは、自分の場合どんな症状が出るのかを考えておきましょう。
また、家族や支援者などの周りの人からの、自分の症状に関する意見を取り入れていきましょう。

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【問3】

軽躁状態は、社会的な損害がそこまでないので、放っておいても大丈夫である。
はい or  いいえ

【答3】いいえ


【解3】
軽躁状態は社会的な損害がそこまでないという、躁の軽い症状のことを指します。しかし、だからといって放っておいても大丈夫というわけではないです。
軽躁状態を放っておくと、その後にうつになってしまう可能性があります。
また、躁やうつの波が大きくなってしまうこともあります。躁やうつが来る期間が短くなることもあり、軽躁状態でも早めの段階で気付いて、気分をフラット(躁でもうつでもない、真ん中)の状態にもっていくための治療をしていくことが大事です。フラットを維持することが重要!

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【問4】

双極性障害の薬は、基本的には一生飲み続ける。
はい or  いいえ

【答4】はい


【解4】
基本的には一生薬を飲み続けます。高血圧や糖尿病などの慢性疾患と同じと考えるとよいでしょう。
薬で躁やうつの症状をおさえて良くなったあと、なにもない普通の気分のときにも飲み続けることが重要です。
なにも症状がない普通の気分のときには「もう治った」「双極性障害は誤診だった」と思うこともあるかと思いますが、そのときに薬をやめてしまわないようにしましょう。
薬を飲むことによって、気分の波をコントロールできるということをポジティブにとらえて、薬と付き合っていきましょう。

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【問5】

躁もうつも、なりかけの、ごく初めのうちに自分で気づくことが大事である。
はい or  いいえ

【答5】はい

【解5】
問2で解説した通り、ひどい躁やうつになってしまうと、なかなか自分で気づけないです。そうなる手前で気付くための工夫が必要ですね。
フラット(普通の気分)に近い気分のときに、自分の場合の「躁・軽躁・混合・うつ」のときに出る「症状」を書き出しておきましょう。
そして、それぞれの症状が出たときの「対処法」も書いておきましょう。
フラットを維持することが重要です。

いかがでしたか?

クイズで出た部分をおさえておけば、今回の配信で伝えたかった重要な点はOKです。
是非実生活にも活かしていってくださいね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
また来週お会いしましょう。

ネット心理教育は全てボランティアスタッフで活動しております。サポートしていただいた分は今後の活動にいかしていきます。これからも応援をよろしくお願いいたします♪