見出し画像

クイズ「双極性障害の治療~薬物療法~」

こんばんは。ネット心理教育の布団ちゃんです。

ネット心理教育のライブ配信では、毎回の内容についておさらいできるクイズをご用意しています。

この記事には、2020年9月13日(日)21時~のYou Tube LIVE「双極性障害の治療~薬物療法~」のクイズの問題と答え、解説を載せています。

ライブ配信を聞くだけでなく、是非、クイズに挑戦してくださいね。
知識の定着につながると思います!

クイズとアンケートは、こちらからも答えられます。
【クイズ・アンケート】

クイズは毎週出しています。お楽しみに~😊

【問1】

リーマスを飲んでいる場合においては、定期的に血液検査を受ける必要がある。
はい or いいえ

はい

【解説1】
リーマスは効果のある血中濃度と、副作用の出る血中濃度の幅が狭く、血中濃度を測定して服薬量を決定します。
服薬量は一度決めたらOKというわけではなく、様々な要因によって変動しますので、定期的に測定することが必要です。

【問2】

ラミクタールの重篤な皮膚症状とは、「ただ事でない感じ」のする皮膚や粘膜や目などに出る症状で、症状がひどくなる場合はすぐに病院に行くべきである。
はい or いいえ

はい

【解説2】
注意するべき点としては、重篤な皮膚症状と書いてありますが、症状は粘膜や目にも及ぶことが多く、場合によっては発熱を伴います。
したがって、事前にこの副作用の性質を知っていれば、普通の湿疹などと明らかに違うということが分かると思います。
その際に重要なのは、躊躇なく病院を受診することです。夜間・受診時間外の場合は救急車を呼びましょう。


【問3】

ラツーダは双極性障害のうつ状態に効果がある。
はい or いいえ

はい

【解説3】
うつ状態に対して効果があるとされている抗精神病薬としてはジプレキサ、セロクエルが既にありました。しかしこの2つの薬剤については連用した場合、体重増加や代謝異常を起こすことがあるため、体重や血液検査の定期的な測定が必要とされていました。
ラツーダはこのような副作用がほとんどないといわれており、抗うつ作用もしっかりとあることが分かっています。
日本においては6月に承認されたばかりですが、海外においては5年以上の臨床実績がある薬です。

【問4】

睡眠薬をやめるときには、一気にやめたほうがよい。
はい or いいえ

いいえ

【解説4】
ベンゾジアゼピン系と呼ばれる種類の睡眠薬をやめるときには、不安、不眠、震えや耳鳴りといった離脱症状が生じます。
薬を減らしたりやめたりするときには、少しずつ時間をかけて減らします(中止するときは場合によっては1~2年)。
そのためには勝手にやめたりせず、医師に相談し、睡眠薬の量の調整をしてもらいましょう。

【問5】

双極性障害患者が抗うつ薬を飲むときには、躁転に注意する。
はい or いいえ

はい

【解説5】
双極性障害に対して抗うつ薬を使うことの是非は、国際的にも議論の対象となっています。
双極性障害の患者が抗うつ薬を飲んだ場合、躁転のリスクがあります。また、気分の波が起こるペースが早くなるという「ラピッドサイクラー」になる可能性も指摘されています。
双極性障害に加えて、強迫症やパニック症を併発している場合には、抗うつ薬を用いることもあります。

いかがでしたか?

クイズで出た部分をおさえておけば、今回の配信で伝えたかった重要な点はOKです。
是非実生活にも活かしていってくださいね。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
また来週お会いしましょう。

ネット心理教育は全てボランティアスタッフで活動しております。サポートしていただいた分は今後の活動にいかしていきます。これからも応援をよろしくお願いいたします♪