第6回当時者with専門家が『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』を学ぶ【返金OK・ワンコイン】
本サマリーは、日本うつ病学会双極性障害委員会の『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』(ver.9 2019年7月5日)について解説したもので、枠線内グレー部分はテキストを引用しています。
制作
窓師(薬剤師、双極性障害、ADHD)、布団ちゃん(公認心理師、社会福祉士)
ネット心理教育研究会
双極性障害に限らず、精神疾患全般における薬物療法での重要な考え方ついては無料で読める部分なので、是非お読みください。
第4章双極性障害の治療薬の効果と副作用
1.薬物療法を理解しよう
精神疾患の薬に限らず、あらゆる薬は効果と副作用を持っています。
効果と副作用は相対的とはどういうことかというと、極端な例として、抗がん剤はがんを治す効果がある反面髪の毛が全部抜けてしまう副作用があるものがあります。しかし、そんな副作用があっても使用されるのは、がんという治さなかった場合死に至る可能性のある病気を治療する効果があるからです。では、花粉症の薬ではどうでしょう?花粉症を完全に治す薬があったとしても、髪の毛が全部抜けてしまう副作用があったとしたら、それは花粉症の治療薬として使用されることはないでしょう。このように期待される効果とそれと引き換えに生じる副作用の関係を考えることが薬においては欠かせません。副作用を効果と比べて我慢できるかを考えことを忍容性という場合があります。
また、同じ薬を同じ量飲んでも効果が出る人もいれば出ない人もいます。同様に副作用が出る人もいれば出ない人もいます。
薬の説明書である添付文書には様々な副作用が重篤なもの、頻度の高いもの順に書かれていますが、全ての人に発現するわけではないのです。(副作用の頻度が記載されている場合もあります)
また、どのような副作用が起こる可能性が有るかを事前に知っておくことが大切なので、初めての薬について疑問がある場合は主治医や薬剤師(かかりつけ薬剤師)に聞いてみましょう。
ネットから集められる情報は、以上のことを理解した上で受け入れるかどうか判断してください。Twitterやブログの当事者の記載は「その人の体験は他の人に当てはまるわけではない」のです。
以上をまとめると、慎重に調整されていても副作用が出ることがありますが、それを受け入れて服薬を続けるべきか、主治医と一緒に考えることが重要です。
独断で服薬を中止しないようにしましょう。
ここでの説明もあくまでも一般的なもので、当てはまらない人もいるかと思います。
※ このテキストでは、一般名ではなく先発品の商品名を用いています。
2.双極性障害の各状態とそれに有効な薬
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